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 ■ プレスリリース
 ■ 【リアルジャパンプロレス2010.12.24記者会見コメント】

プロレスチャリティーイベント『プロレス・ジャパン・エイド 2011』
2011年02月18日(金)代々木競技場第2体育館


■初代タイガーマスク
「来年の2月18日、代々木第二体育館でリアルジャパンプロレスのチャリティーイベントとして、『プロレスチャリティーイベント プロレス・ジャパン・エイド 2011』を開催いたします。これはプロレス界のためというよりも、世界、世間、公共社会のために、“我々がプロレスから何かできないか?”ということで、スタッフ一同で進めてきました。色々な方々に“プロレスとはこんなに面白いものなんだよ”というのを見ていただいて、ひとつのお祭りみたいなものにして、チャリティーや募金と共に、みんなで助け合っていこうという主旨でやらせていただきます。
 かなり長い間、いろいろな模索を続けてきて、“本格的なチャリティーができないものか?”と皆さんで考えていただいて。チャリティーと言っても名ばかりなものではなく、しっかりとして、本当に“フリー”にしてしまおうと。お客様に対してフリーの状態を作って、そしてそのまま募金していただこうと。みんなの力で日本を盛り上げていこうと考えています。
 名ばかりでない本格的なチャリティーを行いますので、その覚悟で自分たちは邁進していきます。2011年、リアルジャパン最初の試合では、覚悟の上で世の中のためになることを作っていきたいと思います」


■スーパー・タイガー
「2011年最初の大会を、大きい会場で、しかもチャリティーイベントとしてやれることは本当に選手冥利に尽きるなと。養護施設の子供たちや障害者の方々、他の一般の方々もそうですが、そうそう自分でチケットを買ってプロレスを見る機会はないと思います。今回のような大会を行うことで、ご覧になった方々が元気を持つことが出来るように、そして一般の方々も含めて、マスコミさんの報道を通じて、プロレスにもう一度を目が向くように、それによってプロレス界が復活できるようにしたいなと。そのためにも、自分の持てる力を精一杯この大会に注ぎたいと思います」


■タイガー・シャーク
「こういう大きい会場でやるのはINOKI GENOME以来だなと思って。普段プロレスに触れたことない人たちもたくさん来るだろうし、この機会にしっかりいいプロレスをしたいなと。できたら、このタッグベルトの防衛戦をやらしてもらいたいなと会社の方にはお願いしておきたいんです。この前のタイトルマッチには自分自身も納得してないので、ここで強い相手に当ててもらって、しっかりと勝って、“リアルジャパンプロレスは凄いな”と言われるような試合をしていきたいと思います」


■質疑応答
――新春第一戦からビッグマッチになるが、対戦カードについては?
初代「対戦カードはだいたい決定したいますが、まだ発表はできない状態です。近々年明けにでも発表しますので。かなり期待していいカードを用意しています。やはり3000人以上も集まるわけですから、それなりの試合を見せて、“プロレスってこんなに面白いんだよ”という表現ができるような、そういう凄い試合を用意したいと思います。」

――初代タイガーマスク選手自身の試合も注目カードになる?
初代「そうですね。ちょっとヒザが悪いんですが、それもあとちょっとで治ると思うので。それに向けて、100%の状態でぶつかっていきたいなと。そういう覚悟ができるような対戦だと思います」

――シングルマッチになる?
初代「シングルマッチでやりたいですけど、ヒザの具合を見て。4代目とももう一回やってみたいですしね。状態を見させていただいて考えたいですね。このイベントは特別なものですから、1つ1ついい試合を心がけていきたいです。プロレス界全体が飛躍する第一歩とも言えるような大会なんですね。だから、いい試合を心がけていきたい。そして、世の中のためにもなっていきたいです。この2つが達成できれば、本当に幸せです。プロレス界だけでなく、いろんなところから応援してくれる人がいっぱいいますので、その方々に助けていただきながら、一大イベントにしていきたいと思います。単なるチャリティーではないということですね」

 

 ■ 【リアルジャパンプロレス2010.11.16記者会見全文】

■初代タイガーマスク挨拶
「以前発表しましたように、私と、新日本プロレスの今のタイガーマスクが、1vs1で試合を行うということが決定しました。
 また、追加発表として、折原昌夫&ブラック・タイガーvsタイガー・シャーク&ブラック・シャドーですね。折原は、この試合を新設のタイトルの王者決定マッチにすると言っています。みんな“このタイトルを付け足してください”とか、よく言いますけども、認めるのはリアルジャパンでは私であって。本当にストロングスタイルの試合をやってくれるんであれば認めるんですけど、飛んだり跳ねたりという学芸会みたいな試合をやるなら私は認めません。とにかくプロレスの復興が第一であって、そのタイトルがどうのこうのという問題ではないです。そういう試合だけはリアルジャパンの中ではやって欲しくない。それがちゃんとできるんであれば認めましょうと。

 こういう風にひとつひとつチェックしていく体制になると思います。なぜならば、プロレスの復活のためです。ちょっと厳しいことを言いますが、力道山先生、猪木会長、そして藤波さん、長州さんの魂を受け継いでいくような形でいかなければならないと。飛んだり跳ねたりしては、ちゃんちゃらおかしい。“タイガーマスクは飛んだり跳ねたりする”と思われていることに僕は憤慨していて、一緒にするなという気持ちでいっぱいです。プロレスは漫画じゃないんだと。プロレスは演じるものではなくて、プロレスは戦いを見せるものであると。そういう芸術であってほしいと思っています。
 そういう戦いが望めるんであればタイトルとして認めましょうということです。もし、戦いがない場合はタイトルマッチと言われても認めませんから。雲泥の差がありますので、徹底的にやってもらいたい。

 そして、タイガーマスクとの試合も、“タイガーマスクとは何か?”というものを本当に出せる試合にしていきたい。当時私の試合を見ていてくださった人々、そしてビデオや何かで見ている人々にも、派手な部分だけを見て、それがいかにも凄いと言われているようなところがあるかもしれませんが、私としてはまったくそんなことはないと思います。“演じるのではない。戦いの中でそれが行われている”というのがタイガーマスクの真実であります。誤解しないでもらいたい。ポップコーンを食べながら、ジュースを飲みながら、その場では喜んでも、そんな試合がいいとは思いません。ポップコーンもジュースも置いて、見入ってしまうような試合。この言葉にこそプロレスの復活があると思いますので、そういう戦いを私の弟子であるタイガーマスクと試合をしてみたい。これが私の切なる願いです。12月9日はそれを体現したい。
 この5年間、何回もリアルジャパンにお越し頂いて、何をやりたいか、お客様も選手も徐々に分かってきてもらっているので、改めてこの場で徹底的にわかっていただきたい。それこそが本当のプロレスの復活であるということを、そこにプロレスの本当の価値観があるんだということを、分かっていただきたい。この一言に尽きると思います。当時の新日本プロレスでは、体育館を燃やされたりしたこともありましたが、本当に凄かった。“タイガー!”と応援してくれたり、“小林!”と応援してくれたり、本当に凄い時代があったんじゃないでしょうか。そこまで身を乗り出して入り込めるのか。そのためには私もこの戦いに向けて10キロの減量を行っています。もう3キロ減っていますけど、徹底的に走り込みを行っています。恥じないような体型にしてこの試合を行うつもりです。“リアルジャパンが懸かっている”とは言いません。“プロレスが懸かっている”という状態にあると思います」


■4代目タイガーマスク
「前回は6月に先生との試合が決まっていたんですけども、怪我で流れてしまいまして、リアルジャパン、そしてファンの方にはご迷惑をかけてしまいました。
今回は怪我が完治したというわけではないんですが、新日本のシリーズも無事にこなしていますし、先生と戦えるということで、12月9日に試合をさせてもらうことになりました」


■初代タイガーマスク(4代目の話を聞いて)
「プロレスにはプロレスの確固たるものがあって、タイガーマスクにはタイガーマスクの、あの時代に作ってきた確固たる姿があります。マスクを被って人が行うプロレスという確固たる姿が。それはストロングスタイルで構成されている。“タイガーマスクとは何ですか?”とよく聞かれますけど、自分は“新日本プロレスの叡智”だと、“ストロングスタイルが作った叡智”であると常日頃から言っていますし、自分でも納得しています。
 今回は弟子であるタイガーマスクと自信を持ってストロングスタイルを行いたい。“じゃあ、ストロングスタイルは飛ばないんですか?”と言われれば“飛びます”。しかし、学芸会のようになりません。実戦で飛びます。これが違うということをよく分かっていただきたい。馬鹿な動きはしない。しかし勝負に懸ける。このエンターテイメントがどこにあるのか? タイガーマスクは私の弟子ですからそういうところは全部分かっているのですが、これでプロレスを盛り上げることができるのならば、トコトン勝負にこだわって戦いたい。そのためには私も現役である以上、体調を合わせなくていけないし、彼としても師匠が相手で非常に戦いにくいと思いますが、枠を超えて、プロレスのために物凄い試合をしていきたい。
こんなに走り込みを続けたことがないというぐらい、僕も走り込んでいます。本当に忙しいんですが、それでも夜の2時や3時に時間があれば走り込みをしたりして続けています。12月9日が非常に楽しみです」

■4代目タイガーマスク(初代の話を聞いて)
「今、先生が言われた通りなんですけど、先日、道場で長州さんに会いまして、“かなり絞っているぞ”という話を聞きました。その時に、ああ、本気でこの一戦に向かっているんだなと思いまして。先生が本気になった時の怖さというものを僕が一番知っていると思うんでね。
先生が言ったように、師匠ですから当然萎縮する部分もあるとは思いますけど、本物のプロレスを見せるためにはそういうものを取っ払わなくてはいけないなと思っていますので、もしかしたら初っぱなから先生に張り手をかますかもしれないですし、何をするか分からないです。とにかくプロレス、そしてストロングスタイルというものを実践していくためには、この一戦は絶対に自分自身のためになるし、これからのプロレス界にも残っていくのではないかなと思っています。久々に先生と戦うんですけども、本当に自分自身も楽しみです」


■質疑応答
――タイガーマスク選手は自身の怪我で前回の試合が流れたという経緯もあるが、師匠越えがテーマですか?
4代目「そうですね。本当に怪我というものはこの仕事をやっているからにはつきものであって、怪我の度合いというのはどんなに口で説明しても本人しか分からないこと。ただ、当然先生も当時はそういうものを乗り越えてきているわけですから、僕自身がここで、痛いだの何だのと言ってられないですし。やはり師匠越えというのは、そういう部分を踏まえた上でしたいというのもあります。ただ、何度も言いますけど、先生の凄さというのは僕が誰よりも一番知っていると思ってます。簡単にはいかないというのも分かっています。しかし、それを乗り越えなければいけないなという気持ちは毎日毎日持っているんでね。この日をピークに持っていきたいなと思っています」

――長年見てきた中で、弱点というのは?
4代目「なかなか先生の弱点というのは分からないんですよね。僕が先生のところに弟子入りした時も、ずっと一緒についていたんですけど、その頃、練習を横で見ていて、怪我をしていてもあれだけの蹴りができるって凄いなと思っていたんです。いまだに覚えているんですけど、そういう部分があるので、弱点というものは…。
変な話ですけど、甘い食べ物をバンと出した時ぐらいしか分からないんですよね(苦笑)。格闘技の、戦いの中での弱点というのは、本当にやってみなければ分からないというのがありますよね。それだけ先生は凄い人ですよ。こればっかりはリングに上がってみないと分からないです。一番はやっぱりスタミナなのかなと思うんですけども、先生に“これだけ走り込みをやったことはない”と言われれば、本当にやる人ですから。だから、自分自身も今以上のコンディションに持っていかないと勝つことはできないんじゃないかと思います」

――新日本プロレスでの試合とリアルジャパンでの試合に違いはありますか?
4代目「そんなに変わることはないと思いますけど、一昨年、先生に新日本へ上がってもらった時(2008年8月26日後楽園ホール)、新日本の試合を全体的に見てもらって、   みんな凄いじゃない”と言ってくれたんでね。新日本の選手の意識というものも変わっていますし。僕自身はシューティングで培ってきていますから、そういう方面という言い方はおかしいですけど、ただ闇雲にそっちへ行くわけでもないですが、自分自身がやっているプロレスは先生に何回も見てもらってて分かる通り、僕自身はブレてないと思っていますんで」
――初代タイガーマスク選手は愛弟子の活躍をどう評価していますか?
初代「もちろん弟子でありながらも、超一流選手であることは分かっているつもりですので、中途半端な状態で臨むつもりはありません。プロレスを懸けますので。私は進退の調子も良く、怪我がない状態ですので、ちゃんとした動きをする自信もありますし、進退を懸けるべき試合でもあるのかなと。まあ、弟子に倒されるなんてこんな本望なことはありません。自分がどれぐらいの体調なのかも分かるだろうし、タイガーマスク本人が超一流であるとしても、さらにその上を行く人間なのかどうかも分かるでしょうし。意志を込めて戦うつもりです。それまでにアレクの興行(11/23)、イノキゲノム(12/3)など、いくつか試合があると思うので、その間に体調がまるで変わってくる様を見て欲しいです。まあ、一流である者同士と言われたいですね。プロレスを懸けます」


■ 4代目タイガーマスク(カコミ)
――師匠である初代タイガーマスクの
「僕は入門して2年半付き人をやりながら先生のところにいたんですけど、必ず人が休む時に練習をする人なんですね。例えば、大晦日に“実家に帰りな”と言われて、“俺も”と言いながら、翌日道場に来ると、練習した後があるんですよ。あとは夜中。2時や3時から練習するとか、人と同じことは絶対にしない人なんですよ。先生が一度流れてまでも“もう一度お前とやる”と言ってくれたということは、それなりに先生自身もこの一戦で何か残さなければと、そして自分自身にも残してやりたいというものがあるはずなんですね。そういうことを考えた時に、先生も本気になっているのかなと思いますし。そうなった時の先生は本当に怖いですよ。本当に怖い。今でもリングに対峙しているのが頭に浮かぶんですけど、それは経験しないと分からないことですよね。ただ、やっぱり僕は年間130〜140試合ぐらいやっていますし、年も若いですから、スタミナは僕の方が当然あると思います。でも、先生の場合はこの1試合に集中できるんでね。僕はこの試合の前に新日本のシリーズもあるし、僕の方がコンディションを作るのは難しいですよね」

――やはり、初代タイガーマスク選手がキッチリと絞り込んでこないと簡単には負けないぞという気持ちもありますか?
「それは当然、気持ちの中にはありますよね。先生だって減量宣言がお約束にはなってますけど、ファンは本当に細くなった先生を見たいだろうし。本当にその時の先生は物凄いと思いますよ。ちなみに、あれぐらいの身体でもバク転をしますからね。僕は何度もそういうのを見てきてますから。長州さんも言ってましたよ。“一瞬一瞬の動きは物凄い”と。そして、“今の選手でも敵うかどうか分からないぐらいの的確さはある”と。“ただな…”というそこですよね」

――そういうベストコンディションの初代タイガーマスク選手とやってみたいと?
「それはそうですよ。6月の時に怪我をしなければ、本当にベストでしたからね。それは楽しみでしたし。今でも怪我というのはどうしても完治しないんでね。それを隠しながら、かばいながらやっているわけではないんですけど、シリーズも出ているし、今はベルトも持っているわけであって、それは言い訳にはならないんでね。当日は恥ずかしくない…弟子としてもそうですし、ファンに対しても恥ずかしくない試合をしたいですね。それがまず一番です。
でも、長州さんがああいう風に言うのは珍しいなと思うんですよ。いつも先生のことは“よくあれだけ太るよ。よく食うもんな”とかっていう話は巡業で聞いたりはしてたんですけど、道場に行ったら、“痩せて細くなったよな”って言うんで、珍しいなと思って。逆に僕よりも長州さんの方が先生については詳しいんじゃないですか? 一緒にいる時間が長いだろうし」

――デビューした時から、どうしても初代のイメージが重圧になっているのではないかと思うんですが、いかがですか?
「デビューした時からずっと言われているんですけど、何にもないんですよ。先生からずっと言われていたことで、“お前に俺と同じことは絶対にできない”と。それは変な意味じゃなくて、“お前に俺の動きは絶対にできない。俺じゃないんだから”というのと、“俺と同じことをしたって比べられるだけだよ。お前はシューティングをやってきて、違うタイガーマスクというものができるんだから、お前が自分自身で違うタイガーマスクだと思ってやれば、気が楽にできるよ”と言われたんで。僕はずっとそれが頭にあったから、先生と比べようなんて思ったことがないんですよね。周りからは“似てるね”とか言われることは当然あるんですけど、それだけですよね。ただ、この時代になって先生の動きというのは、多分みんなできると思うんですよ。技にしろ、たぶん僕よりもできる人間はいっぱいいますから。でも、先生があの人たちにもし言うことがあるんだとしたら、“それは本当に見せるだけじゃなく、実戦的なものなのか?”ということ。僕が明らかに違うと思うのは1つ1つのキレですよね。あれはまったく真似できないですよね。それは亡くなってしまいましたけど、山本小鉄さんもそうですし、それをみんな言います。それこそ先生と一緒にシリーズを回っていた人たち、平田さんにしろ、小林邦昭さんにしろ、“あれは絶対に誰でもできることじゃない”って。当時の先生の練習というのを聞いたら、これは誰も真似できないなって。やってもやれないんじゃないかというくらい凄い練習だったって聞いてますから。だって、合同練習が終わった後、道場から渋谷駅まで走って、往復2時間で帰ってくるんですよ。考えられます? 赤信号で止まったら次の信号までダッシュするっていうんですから。当時の先生が培ってきたものを、今は誰でもできると言われている部分では、先生の方が逆に“違うんじゃないの?”と思っているんじゃないですか。うわべだけじゃないよと。ああいう風にやるためには、その下にこういうものがあるんだよって。僕はそういうことがストロングスタイルということなんじゃないかなと思うんですよ。
みんなリングの上で戦っているのは一緒。どの団体にせよ、みんな戦っているのは一緒であって。だけど、“それをやるためにはベースというものがあるでしょ?”ということを先生が言いたいんじゃないかなって思うんですよね。基本です。基本がなければ何もできないよという。だから、さっきも質問であったと思うんですけど、今、新日本プロレスもスタイル的に変わってきていると思うし。彼らが見せるプロレスもそうですけど、あまりおちゃらけっぽいのってないじゃないですか。そう僕は思うんですよ。みんな“戦い”というのをテーマにしてますから。だから、僕自身はいつも通りの試合をするつもりですし、先生が飛ぼうとしたところをもしかしたら潰すかもしれないですし。この試合の中で、チャンスがあったら飛ぶということはあんまり必要ないんじゃないかと僕は思っているくらいなんで。先生はどう思っているか知らないですけど」

――初代タイガーマスク選手は“弟子に倒されるなら本望”と言ってましたが、数少ないチャンスですし、ここで超えたいという気持ちはありますか?
「僕も決して5〜6年選手じゃないですし。タイガーマスクになって15年ですから。ただ、そんなに若いわけでもないし、佐山先生も現役選手ですけど、常に試合に出ているわけでもないですし。ここで僕自身が師匠超えというものを果たさなければいけないんでしょうしね。かと言っても、先生の凄さというものは知っているんでね。まだまだお前には負けないという部分もあるだろうし。だから、もし超えることができたら淋しいですけど、超えられなかったら悔しいだろうし…。僕にとっては物凄いテーマがある試合ですよね。
あとはさっきも言われた通り、今後、先生とやる機会は少ないと思うんですけど、いつになるかわかりませんが、引退試合の相手は僕が務めたいと。それぐらいだと思うんですよ、これからやる機会があるとしたら。先生があと何年やるか分からないですし、僕の方が早く引退しちゃうかもしれないですしね(苦笑)」
 

 ■ 【リアルジャパンプロレス2010.8.18記者会見全文】

■会見
初代 本日はご来場いただきまして誠にありがとうございます。9月8日の大会で対戦カードがいくつか決まりましたので、記者会見を行わせていただきます。
 
 間下隼人vs斎藤彰文。これはウチのシングルマッチとして、本当のメインになり得る試合になると。
リアルジャパンプロレスのファンの方にも注目されている試合になってきました。
 
 続きまして、タイガー・シャークvs佐藤光留。この試合は大変に重要な一戦でして、8月25日の天龍プロジェクトの試合と繋がっており、それに相応しいような試合内容が期待されます。
 
 次はウルティモ・ドラゴン&石川雄規vs折原昌夫&ブラック・シャドーですね。これも8月25日の天龍プロジェクトの興行が大きな影響を与える試合になります。天龍プロジェクトにはウチのチャンピオンでもあるアレクサンダー大塚も出ますし、そこに平井盛がセコンドとして出るかどうか。今はそこにも注目が集まっています。また、男盛は白いフンドシを付けてますが、平井盛は赤で行くということになりました。これが今日の発表のメインとなります。平井盛は赤です。
 
 次に鈴木みのる、スーパー・タイガーvsスーパー・ライダー、ザ・グレート・サスケですね。これはなかなか重たい試合ですが、リアルジャパンの主旨とするストロングスタイルを伝承していくような、ここで導き出してくれるような試合内容になると思います。大変期待している試合です。平井盛共々よろしくお願いします。
 
間下 前回、斎藤とやって、顔面蹴りで失神して、気づいたら第3試合という恥ずかしい結果に終わっているので、同じようにやり返してやろうかなという気持ちで、9月8日を迎えたいと思います。
 
斎藤 そういった恨みとかは、特に自分にはないんですけど、今までやってきた練習を、ただ9月8日に出せればいいなと思ってます。それでちゃんと結果が付いてくればいいかなと。
 
初代 いつも通りのリアルジャパンでありながら、一番大切な第1試合。自分も若手の頃は、ずっと新日本プロレスの第1試合ばかりで、色んな意味で一番大切だなと感じ、重責を担って試合をやっていたつもりです。「一番いい試合をする」という心掛けをそのまま出してもらえればいいなと。ファンが一番楽しみにしているところでもあると思いますので。
 
――続いてシャーク選手、コメントをお願いします。
シャーク 相手が佐藤光留選手ということで、たぶん今までのタイガー・シャークの試合の中では、一番自分の根底の部分が出てくる戦いじゃないかなと思っています。それで1つ言いたいことが。今月25日の天龍プロジェクトで(IJジュニア王座の)防衛戦があるんで、それをしっかり防衛して、第2試合ながらこの試合も防衛戦にしていただこうかなと。それぐらいの緊張感を持って臨みたいと思います。
 
初代 第2試合にしておくのは、もったいなさ過ぎる試合ですね。8月25日と言えばもうすぐなんで、天龍プロジェクトから繋がってくる試合になると思います。メインにしてもおかしくないような試合になる、と。天龍プロジェクトまであと1週間しかないのかな。それに向けてしっかりと調整してもらいたいと思います。
 
折原 急遽カードが変更になっているし、今回のリアルジャパンのカードに関しては、何にもないですね、僕ら2人は。いつも通り激しい試合をやっていくということです。目の前にあるリアルダークの黒いベルト。これはリアルジャパンに正式に認定されたということで、そろそろこのベルトの初代チャンピオンを決める試合をマッチメイクしてくれてもおかしくない。僕ら2人が1年間続けて頑張ってきた証拠ですから、認定されたことは。何ならこの大会の試合を、初代タッグ王者を決めるタイトルマッチに変更してもいいんじゃないかと。僕はそう思いますよ」
 
シャドー 今回、こういうカードで、特にベルト絡みでもないですけど、今までやってきたように、このベルトに恥じぬよう激しい試合をして、潰しにかかりたいと思います。
初代 ちょっと異色な戦いになりますけど、この2人はプロレスラーとして、「プロとは何か?」ということを全部分かっていると思うのでね。このタイトルを大切に守り続けて、それなりの試合をやって欲しい…というか、やるのは当たり前だね、この2人は。相手の2人もそれに太刀打ちするような選手だから、ベルトを懸けてやってもらいたいという気持ちもありますね。

■質疑応答
――このタッグマッチはタイトルマッチになるんでしょうか?
初代 タイトルマッチにしてもらいたいぐらいの内容であるということですね。ここでタイトルマッチにするということは、今は言えませんけど。その価値を2人は持っているということです。それはファンの皆さんが、リアルジャパンの試合を見て、あるいは天龍プロジェクトの試合を見て、恥ずかしくない選手だということは分かっていると思いますので。ただの選手にしておくにはもったいなさ過ぎると。
 
――折原選手の心境はいかがですか?
折原 やっとチャンスが来たかなと。自分たちから作ったチャンスなんですけど、やっと認めてもらえたのかなと、今深く思いました。あとはもう会社次第じゃないですか。リアルジャパンのトップが決めることですから。会社が動けば、急遽タイトルマッチにできないことはないんじゃないですかね。いろんな障害があると思うんですけど、俺ら2人はいつでもいいですよ。急遽当日にタイトルマッチになっても、負ける気はしないし、しっかりとした厳しいスタイルで臨みますよ。
 
――シャドー選手はどうでしょう?
シャドー 今回、タイトルが懸かってないというのは分かってますけど、そういうのは関係なく、いつでも激しく、心構えだけは防衛戦のつもりでいつも戦ってますんで。この戦いに関しては問題ないですね。
 
――相手について折原選手の気持ちとしては申し分ないと?
折原 ええ。誰が来ても同じですね。別に誰だからこうするとか、そういうことじゃないですよ。僕らのやり方がありますから。ずっとそれでやってきてますから。早くこのタッグの初代チャンピオンを会社で決めてもらって。僕は僕らで、もともとリアルダークにいたタイガー・シャークですか、彼が今、WARのジュニアのベルトを巻いて、有頂天になってますからね。そこにもちょっと顔を出していきたいなと。俺らもこのベルトを巻いて勢いを付いてる。彼の腰からあのベルトを落としてあげたいなという。そこまで思ってますから。まあ、次の25日の天龍プロジェクトで、HIROKI選手と防衛戦をやると。HIROKI選手に勝てれば、9月8日のリアルジャパンにチャンピオンとして立つことができると思うけど、どうですかね? 最近、俺から見ても有頂天になってる部分があるんで。とにかくそういう部分においても、このタッグのベルトは俺ら2人が巻いて、勢いをつけたいと思いますね。相手に関しては別に不足もないし、怖さもないですね。
シャーク 好き勝手なこと言ってるみたいだけど、この前のリアルジャパンでHIROKI選手と戦って勝ってるし、彼の持ってるモノはあれで全部。自分の負ける姿が思い浮かばない。自惚れてるのでも何でもなく、自信です。これだけは言っておきます。
 
――佐山先生、シャーク選手の言葉を受けてどう思われましたでしょうか?
初代 新しい世代がどんどん育っていって、それが集約するのは天龍プロジェクトではないか、と。そこにどうブツかっていくのかに注目したいですね。その前哨戦をここでやってもらって、こんなにありがたいことはない。もちろん、ここだけじゃなくて、試合に全力でブツかっていってもらいたいですね。ただ、上がるだけじゃなくて、責任あることだから、言葉にしたことが試合で出せると証明してもらいたい。それに平井盛は赤だということが、ここで発表できたのが最大の喜びでもありますし、8月29日は平井盛の第一歩でもありますし、今日の会見は非常に意義があったと思います。
 
――…話を戻しまして、佐藤光留選手は本日欠席しておりますが、先ほど申し上げました通り、9月8日でのタイトルマッチが…。
初代 この2つは事実上のタイトルマッチだね。そのくらいの価値がある。
平井 「必ず防衛してこい」と、光留選手よりコメントをいただいております。

(※折原選手&ブラック・シャドー選手コメント)

平井 リアルダーク軍が黒いベルトを創ったんですけども、リアルダーク軍が佐山先生も認めるような試合を繰り返してきた結果、佐山先生と協議の上、正式にリアルジャパンプロレスのベルトとして認定することとなりました。ただ、このベルトの初代王者を決めるカードがどの大会になるかは、発表しておりませんし、決定もしておりません。本日は、それを受けての折原選手のコメントでだったということを補足としてお伝えいたします。それでは、囲み会見をお願いいたします。
 
――先ほどお話したのは、「この試合がタイトルマッチでもいい」ということなんでしょうか?
折原 まあ、どこでどういう風に組まれようと、俺らは全然気にしないですよ。
 
――もしかしたら天龍プロジェクトで変わってしまうかもしれない、と。
折原 いや、このベルトに関しては天龍プロジェクトに持ち込む気はないですから。やっと会社側も動き出してくれたことに関しては、ちょっとした満足感がありますね。俺たちは、厳しいリアルジャパンのリングの中において、何か行動を起こしたかった。これが他の団体だと意味合いが違ってくる。まず、佐山サトルがいる団体で、初代チャンピオンを決めたいですね。俺らのチームからタイガーシャークが抜けていきましたけど、シャドーと2人でやっていく。急遽、当日タイトルマッチになっても全然構わないし。
 
――ベルトを持つことが、ひとつの基盤となりますよね。
折原 基盤というか、そこを元にして動いていきたい。もっともっと大きなことを考えてますから。
 
――シャーク選手との関係は、これからどうするつもりですか?
折原 シャークが戻りたいというならば、俺たちは迎え入れますよ。なあ?
 
シャドー いや、俺はアイツを信用してないんで。帰ってくるとかどうとかは、興味がない。
 
折原 初めからデコボコしたチームだったけど、僕は迎え入れますよ。アイツは勢力になるから。シャークとシャドーは、俺が上手くまとめます。あとはアイツの気持ち次第。ただ、腰からベルトを落とした状態で戻ってくるとなったら、フザけるなという話になる。ここまでやったんだから、戻るならチャンピオンのままで戻って来いよ、と、まあ、戻ってくるならね。そういうことだけは言っておきたい。いずれにせよ、この黒いベルトが動き出すことになったから、俺たちに巡ってくるチャンスがリアルジャパンにおいて、今までより大きくなるし、脚光も浴びてくる。今日は少しだけ満足した気持ちになりました。また頑張れそうですね。
 
――改めてお訊ねしますから、「俺たちのやりたいこと」ということが、いまいちお客さんに伝わってないんじゃ…。
折原 いや、わからなくていいんじゃないですかね、今は。まだ初代チャンピオンも決まってない訳だから。そこからでしょう。俺が今言ってる発言を聴いてる人たちだって、「まずは、そこからだろう」って思ってるだろうしね。先のことをどうのこうのとは、大きくは言うけど、細かくは言えないですよ。
 

 ■ 【アレクサンダー大塚 15周年&男盛5周年記念大会記者会見全文】
アレクが藤原&サスケを迎撃! 冨宅との新旧藤原組対決も実現!!
/AODC主催興行
アレクサンダー大塚15周年&男盛 5周年記念大会『こころツアー』
2010.07.15(木)記者会見(於:浅草『ARIZONA KITCHEN』)


■アレクサンダー大塚
「今日はお集まりいただきましてありがとうございます。『アレクサンダー大塚15周年男盛5周年記念大会』の2回目の記者会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
 前回の記者会見では対戦カードの一部と出場選手を発表しましたが、今回は対戦カードと追加出場選手を発表させていただきます。
 8月29日(日)新宿大会、こちらは前回発表しましたフリーの佐々木恭介選手vsK−DOJOの柏大五郎選手。こちらが大会の第1試合に決定しました。新たに発表します第2試合は、男盛vsつぼ原人vsランジェリー武藤の3WAYマッチ。あともう1つ、新たな発表として、国内の試合が来年の6月で最後と決定していますディック東郷選手の参戦も決定しました。快く受けていただきましたので、どういうカードになるか、また改めて発表させていただきます。
メインイベントはアレクサンダー大塚、藤原喜明、ザ・グレート・サスケ、新崎人生の4人で、どういうカードにするか検討した結果、アレクサンダー大塚&新崎人生vs藤原喜明&ザ・グレート・サスケのカードに決定いたしました。これは随分、自分の中で悩んだんですけど、新崎選手と組むか、藤原組長と組むか、サスケ選手と組むか悩みましたが、このカードに決定いたしました。
 そして、続きまして9月12日(日)大阪大会の新たなカードを発表させていただきますが、その前に今までキチンとした形で紹介していませんでしたが、LLPWでグラマーエンジェルスとして参戦していました盛淋選手は、AODCの選手であるということを改めて紹介させていただきます。
1試合、LLPWのグラマーエンジェルス提供試合としまして、LLPWでしかやっていなかったグラマーエンジェルスが、今回は自分の15周年ということで、風間さんの方から提供していただくことになり、盛淋vsミラのシングルマッチが決定いたしました。
第2試合には以前発表いたしました大阪プロレスのタッグチャンピオンである小峠篤司選手と原田大輔選手が2つに分かれて戦います。まだお互いのパートナーは発表になっていません。
第3試合は男盛vsくいしんぼう仮面vs松山勘十郎vsXで発表していましたが、このXがザ・グレート・カブキ選手に決定しました。大阪大会は“楽しい”ということをテーマにしていたんですけど、やはりアレクサンダー大塚としてはアレクサンダー大塚らしさを見せたいなというところで、その他のアンダーカードとは打って変わって、前期の藤原組と後期の藤原組が相まみえるというメインイベントということにさせてもらいました。アレクサンダー大塚&臼田勝美vs石川雄規&冨宅飛駈です。以上で対戦カードの発表を終わります」


■質疑応答
――新宿大会のメインイベントがこの組み合わせになった理由は?
「以前にバトラーツとみちのくプロレスの合同興行で、新崎さんと組んで、ザ・グレートサスケ&石川雄規と対戦するカードがあったんですけど、そのカードを思い出したということがひとつ。それと、新崎さんと組むと、徳島県vs岩手県という組み合わせになるなと思いまして。
あと、組長と対戦したのは過去一度あるぐらいですし、せっかく組長もガンを克服してカムバックしていますので、まだ元気なうちに一度肌を合わせておきたいなと思って、このカードにしました」

――東郷選手の参戦が決まりましたが、どういう形の試合を組みたいですか?
「僕がデビューして間もない頃、みちのくプロレスに参戦させてもらったんですけども、東郷選手は当時、海援隊として活躍されてて。僕は正規軍に参戦させていただいてたんですけど、東郷選手に思い切ってガンガンぶつけていけたんですよ。そのおかげもあってか自分の中での能力が開花して、鉄柱越えトペコンとか新たな技に挑戦できたりして。そういう部分で、東郷選手にはぜひ参戦して欲しいと思ってました。
やっぱりディック東郷=セントーンという部分で、それを言えばどういうカードを考えているのか想像が付くと思うんですが、現状はオファーをかけて答え待ちという感じです。皆さんには、そのカードを想像してもらえたらいいなと。“それが来たか”という風に発表できればいいなと思っています」

――サスケ選手とは戦うことになりましたが、どう思われますか?
「本当にサスケさんにも無理を言ってここまで飲んでいただきました。レジェンドチャンピオンの暫定マッチでも対戦させてもらって、それ以来になると思うんですけど、さっきも言った兄弟愛でのタッグマッチの時ともまた違うアレクサンダー大塚、15年経ったアレクサンダー大塚というものをサスケさんにぶつけていきたいなと思っています。
サスケさん自身もこの2〜3年、随分といろんな部分で活躍されてて、僕もしっかりとは見れてなかったですけど、ランディとかいろいろサスケさんらしいなという。そして“まだまだザ・グレート・サスケは凄いな”というのを誌面を通して見させてもらってたんで、そういう意味でも楽しみですね。思い切って当たれると思います」

――冨宅選手との対戦はいつ以来ですか?
「たぶん初めてだと思いますね。もしくは、かすかな記憶で、大阪プロレスの徳島大会があった時にタッグマッチかなにかで、もしかしたら1回当たってるのかなというぐらいで。だから、ないかもしれないですね。ない確率の方が多いです。
僕が、まだ船木さん、鈴木さんのいらっしゃる藤原組に、人を通して無理矢理入門テストを個別で受けさせてもらった時に、当時、冨宅さんが道場にいらっしゃって。ちょっと声をかけていただいた思い出とか、そういうのもありますね。そういう意味では、冨宅さんとは、プロレス界に入る手前で一度お会いしているので、15〜20年近くの歳月が経ってることになるので感慨深いですね。
大阪プロレスとか、その他の会場では顔を合わせて、ちゃんとご挨拶はさせてもらってますけど、リング上で相まみえるのは本当に初めてだと思うので、楽しみです」


■写真撮影後
「申し訳ありません。大変重大な発表を忘れてました。8月29日の新宿大会に、急遽参戦オファーをしている方がいます。
以前からリアルジャパンさんの記者会見等で佐山さんがプッシュしていますが、平井丈雅(リアルジャパン)社長がフンドシ姿で会見に出ると。もしかしたら試合に…ということをずっと言われながら、そのままズルズルとなっている状態だったので、ここで思い切って、逆に僕がリアルジャパンプロレスの佐山さんの方にオファーしました。
平井代表に“平井盛”としてアレクサンダー大塚15周年、男盛5周年大会に花を添えていただきたいと思います。平井代表には今日来てもらうはずだったんですが、どうやら尻込みしてしまったみたいでして。佐山さんにもまた電話をして、強いプッシュをしてみます。
“平井盛参戦か!?”ということで、その辺もお楽しみにしてください」

――平井代表が試合をされるということでしょうか?
「いや、どういう形になるかは佐山さんとの話で決めていこうかな、と。佐山先生の考えからすると、素人をリングに上げるなという部分があるので、男盛のエスコートになるのか、それともセコンドに付くのか、どういう形になるかはちょっとわからないです。
正直言って自分も素人に試合は無理だと思いますが、どういった形であれ、リングには上げたいなと。平井盛として、平井代表がフンドシ姿の状態でリングに上がってもらえるような形を考えたいと思います」

 ■ 【5代目タイガーマスクデビュー!真樹ジム主催興行『BREAK-4』記者会見全文】
【コメント】
■真樹日佐夫氏
「5代目タイガーマスクの正体? 言えねえだろう(笑)。佐山君ほどではないけれど、プロレスラーで知らない人がいないと思うんです」

■初代タイガーマスク
「充分プロレスラーとして基礎的な実力を持ち合わせ、特訓によってタイガーマスクらしく…私のタイガーマスクではなく、5代目として独特のものを持つ選手になっていることを保障いたします」

■山本ほうゆう氏
「この場をお借りしまして、この秋に5代目のタイガーマスクに関する『新☆四角いジャングル』という映画を制作いたして、リリースされることを発表しますので、乞うご期待ください。よろしくお願いします」

【質疑応答】
――5代目タイガーマスク誕生の詳しい経緯は?
真樹「去年、佐山君と六本木で飲んでて、“来年は寅年だな”という話になって。4代目もいろいろ頑張ってくれてて、初代は…しゃかりきでフル回転なんだけども(笑)、“ここでもう1つ、インパクトを!”ということで、ある試合で戦っているレスラーを見て、“ああ、これだ!”と思ったので。初代の佐山君、2代目、3代目、そして今の4代目とまったく違うタイプだから、ここらでニューバージョンが出てもいいだろうということで、そこの親方と交渉して、こういう形になりました。当日会場で観ていれば、誰だかすぐ分かる。そのぐらい露出してますから。言いたいのはやまやまだけどな(笑)。経緯はそういうことです。あとは、プロレス界全体の底上げということを含めてのアイディアです」

――この大会だけでなく、これからも継続していくと?
真樹「もちろん。要するに知名度のあるレスラーだから、そのレスラーのままの試合と、5代目との試合の両方使い分けてもらう。武藤君がやっているグレート・ムタのような、そういう流れになると思います。大会までは公開しません。それが一番効果的だと思うんでね(笑)。俺なんかよりも初代に聞いた方が感想とかあるんじゃない?初代なりのね」

――初代タイガーマスク選手の感想は?
タイガー「去年、真樹先生と同席させていただき、凄いこと考えるなあって。プロレス全部の底上げという点では起爆剤になるなと。その選手が選手だけにね。これは面白いことになるだろうと思っています。結構努力家だし、一生懸命やってますよね。ただ、自分のタイガーマスクのイメージで見ないで欲しいです。でもタイガーマスクだよと。充分な資質を持っていて、僕らが訴えかけているものに対して応えてくれる選手なので」

――初代タイガーマスクとはタイプが違う?
タイガー「タイプは違いますね。全盛期の自分とは違いますけど、それなりに時代によって変わるものだし、ファンも納得するかなというところですよね」

――今の時代にあったタイガーマスクだと?
タイガー「まあ、見てのお楽しみです(笑)」
真樹「探りを入れたって言わないよ(笑)」

――映画については?
山本「映画の方では新日本プロレスさんの棚橋さんとかいろんな方が出演されていますんで。もちろん5代目の件も協力していただいています」
真樹「棚橋弘至には“出演するだけじゃなくて、主役をやれ!”と言って強引に。イケメンだし、芝居心もあるようだから。去年、ここで彼に初めて会った時に閃いたんだよ。役者としていけるなと。今回、この話で菅林社長のところに行ってもらったら、快くOKしてくれて。芸能界デビューということです」

――プロレスラーだけじゃなく、様々な格闘家が出る?
真樹「プロレスラーだけじゃなく、空手家ももちろん出るし、藤原敏男さんとかもね。菊田早苗も鈴木みのる、野地竜太、ミノワマンも出演してくれます。女の子は風香。彼女が棚橋の相手役ということです。ほとんど格闘家だな(笑)。みんな仲間だし、業界で長いこと付き合いがあるので。みんな渋々出てきたのかどうか分からないけど(笑)」
山本「もちろん佐山さんも出ます」
真樹「棒読みで嫌だ嫌だといまだに言ってるけど(笑)。彼に最初主役をやってもらったのが、『六本木ソルジャー』という作品で。もう十数年経ったなあ。敏ちゃんもそうだけど、みんな実名で、役を演じてもらってる。今、この作品を俺は劇画マッドマックスという本で現在連載中だから、そういう意味では、ファンから見たら劇画と映画とどう違うかというところで、興味深いところがあると思う」

――作品はノンフィクション?
真樹「同時進行ドラマだから、ノンフィクションだよ。ただ、その中の所々に花も実もある嘘を入れないと。事実関係だけではね。今はただでさえ格闘技業界は低迷している。だから、晴れ晴れしい話もないと困るんで、そこら辺は作り物を入れて。それのどこまでが本当でどこまでが嘘だか分からなくさせるのが書き手の腕の部分で」

――それは見た人に判断してもらってと?
真樹「もちろんそうですね。同時進行ドラマは、昔、俺の兄貴の梶原一騎が『四角いジャングル』というのを「少年マガジン」でやってたでしょ?週刊誌だったから、実際の格闘技界の事件と非常にフィットしやすいんだよね。だけど、俺が今やっているのは月刊誌だから、結構大変なところがあるんだけど、それでも先読みして書いてる。例えば、今は7月だけども、8月の終わりの試合を書いちゃうんだよ。実際にある試合も含めてね。それで、当たるも八卦当たらぬも八卦だけど、なんとか誤魔化して。その辺で夢を与えないと。そんなところだよね。この記者会見が映画のストーリーの中に組み込まれてるんで。どうぞよろしく」

 ■ 【7.5 LUCHA FIESTA 2010記者会見全文】
■ウルティモ・ドラゴン、大原はじめ

ウルティモ「7月19日に決まりました後楽園ホールの日墨交流200周年記念事業『LUCHA FIESTA 2010』対戦カードがすべて決まりましたので、大会実行委員長の大原から説明があります」

大原「僕の考えだと、ウルティモ校長がメインでやっていても時代が変わっていかないんじゃないかという考えがあって、メインは僕に任せてもらおうと思ったんですが、せっかくの『LUCHA FIESTA』であり、ウルティモ校長が動いていることですので、やはりウルティモ校長がメインで試合をした方がいい、と。僕の中ではレフェリーとかをやってもらおうと思ったんですけど、急遽試合をしていただくことが決まりました。
メインは『NWAインターナショナルJr.ヘビー級選手権試合』になります。チャンピオンの藤田峰雄に、ウルティモ・ドラゴン、大原はじめ、ブラック・タイガー、佐藤秀、そして大原はじめの化身としてスペインで活躍したダーク・ドラゴンに参加してもらい、このメンバーでベルトを懸けて戦いたいと思ってます。
この試合に関しては、当日に試合形式やルールを発表したいと思いますので、それまで楽しみに待っていてください」

ウルティモ「今、レフェリーをやるっていう話がありましたけど、もう、あえて大原と喧嘩するつもりもないですし。大原の言っていることもわかりますが、いろんな話が出た中で、今回だけは自分主催の興行だということで、(レフェリーでは)まずいだろうという声があまりにもありまして。俺がレフェリーをやっても面白いかなと正直ちょっと思ったところもあったんですけどね。
自分の中で、タイトル戦線には出ないつもりだったんですが、今回はこういう形で大原から話がありましたのでメインに出場することとなりました。お前、藤田に負けたんだろう?」

大原「はい。そうですね」

ウルティモ「彼がどうしてもリベンジがしたいということなので。ただ、藤田vs大原のシングルマッチじゃ『LUCHA FIESTA』にはならないので、こういうカードになりました。試合形式も大原が考えてたんですが、なかなか面白いアイディアだったんで、いいんじゃないかと。当日発表するということだったんで、それならいいよという流れです。
今日メキシコに帰りますけど、最近風邪を引いて練習不足だったんですよ。普通、日本人はメキシコに行って水を飲むと下痢しますけど、自分はメキシコの水を飲むと元気になるのでね。木曜日、金曜日はキューバに行くんですが、キューバでモヒートを飲んで、秘密の特訓をしてきます。そこで、90年代の全盛期のウルティモ・ドラゴンを2日で取り戻す、という感じで。
自分の本当の気持ちじゃないけど、ベルトに挑戦するからには俺が取り返すという気持ちでね。キューバでの2日間で、どれだけ自分の気持ちを上に持っていけるか、それで決まると思います」


■質疑応答
――メインの5選手は全員が挑戦者ということでしょうか?
大原「そうですね。今回、5人のメンバーを自分なりに選考してみまして、どういうカードにしたら面白いか自分の中で考えたんですよ。いろんな興行がこの日あったりして兼ね合いが難しかったんですが、できる範囲で動きまして、この5選手に決定しました」

――形式は当日発表ということだが、まったく新しい形式になるんでしょうか?
大原「まったく新しいものかどうか分からないですけど、僕がこれまで闘龍門などで興行を行ってきた中ではなかったと思いますね。当日のお楽しみという感じで捉えていただけたらと思います。『LUCHA FIESTA』なんで、お祭りの感じを出したいなと。みんなで盛り上がれるようにしたんで、そういう意味合いも込めて当日発表とさせていただきます」

――ウルティモ選手は5人の挑戦者の中の1人に入っていますが、それに関してはどう思われますか?
ウルティモ「最初はレフェリーでしたからね。レフェリーから挑戦者になっただけでもいいんじゃないですか」

――ダーク・ドラゴン選手について、もう少しお聞かせください。
大原「約2年前のことなんですけど、スペインでNWEという団体に、マスクを付けて参戦したんですよ。ウルティモ・ドラゴン校長を越えたくて、素顔を隠して対戦を要求して。最初は正体がバレないように別のキャラクターを装って追っかけて、スペインでなんとか対戦をこぎ着けまして。それをキッカケに、どんどん校長と対戦する機会ができて、最終的にベルトを巻いたりすることもできて、それからは勝ったり、負けたりという感じで。
僕にとってウルティモ校長はルチャの師匠であり、本当に親のように思っているんですね。やっぱりデカい壁だし、越えたい壁。そういう気持ちがあるから、ここまでやってこれた。ダーク・ドラゴンはスペインから今回呼んでいるわけですが、謎が多いんですけど、それもお楽しみに、ということで」

――ということは、日本で試合をするのは初めてですか?
大原「初めてですね。知る人ぞ知る、という感じで」

ウルティモ「当日はマリアッチの楽団も来ます。“FIESTA”ですから、通常のプロレス興行とは違う雰囲気になると思います。先日もメキシコ大使館で記者会見をやらせていただいて、戦場というよりも今回はお祭りになりますね、今回は。
タイトルマッチも大原が発表したように、非常にお祭り的な形式になると思います。でも、チャンピオンはかなり不利ですよね。1対5ですから」

――挑戦者同士での争いもあるということですか?
大原「もちろん。最終的にベルトを巻くのは1人なんで、結果的にそうなりますよね。どういう風になるのかは当日のお楽しみということで。いろんな思惑がありますので。とにかく楽しみにしていてください!」


 ■ 【6.29 LUCHA FIESTA 2010記者会見全文】
■ミゲル・ルイス カバーニャス氏/駐日メキシコ合衆国大使
「みなさん、こんにちは。私はメキシコ大使のミゲル・ルイス カバーニャスです。どうぞよろしくお願いします(ここまで日本語で挨拶)。
“コノエスパシオ・メヒカーナ”と呼んでおります我々の大使館の多目的ホール。ここにはメキシコの国旗に使われている3色が使われていますが、みなさんにこちらへおいでいただいたことを心から歓迎いたします。
 主役のウルティモ・ドラゴン氏は、メキシコが誇るルチャリブレの、日本における大使と言っても過言ではない素晴らしい選手です。彼は日本でこうした活動をしていただいている、メキシコの偉大なる友人であります。
 また、2010年は日本とメキシコの交流が始まってから400年となる記念すべき年にあたるのみならず、メキシコにとっては独立から200年、革命から100年という非常に重要な年にあたります。その中で、ウルティモ・ドラゴン氏を迎えて今日の記者会見を行えることを非常に嬉しく思う次第であります。
 ウルティモ・ドラゴン氏は日本人ではありますが、メキシコでプロレスラーとして形成し、さらに、日本にメキシコが誇るルチャ・リブレを紹介していることに二重の喜びを感じています。日本人の若手レスラーをメキシコで育成し、またメキシコのレスラーたちを日本に招聘して活躍させるという非常に大きな活動をしていただいてきました。
 また、モデロ社には協賛という形でこのイベントに加わっていただいておりますが、これについても心から感謝の意を述べたいと思います。メキシコが誇る文化を、日本に紹介することへの支援に感謝しております。
 私が長く話してもなんですから、200年の友好を記念するイベント『LUCHA FIESTA 2010』について、ウルティモ・ドラゴン氏から直接コメントを頂きたいと思います。ありがとうございました」

■ウルティモ・ドラゴン
「本日は早くからお集まりいただきまして誠にありがとうございます。ウルティモ・ドラゴンです。
まず最初に、私の左にいるミゲル・ルイス カバーニャス大使に心から御礼を申し上げます。昨年に引き続き、メキシコ大使館という我々レスラーが入れないような場所で、こういう形で記者会見を開かせていただいて、こんなに光栄なことはないと思っております。
 先ほど大使からも話がありましたが、2010年は日本とメキシコの交流400周年、そして、メキシコにおきましては独立200年、革命100年という記念すべき1年でございます。
 その中で、我々がこの日本でメキシコのルチャ・リブレを皆さんに披露できるということは本当に光栄なことでありますし、通常のルチャ・リブレの興行に留まらず、今こちらにもお越しになっていますが、マリアッチのサム・モレノさんにメキシコの素晴らしい音楽を、そして民族舞踊を披露していただきます。ルチャ・リブレという枠に留まらず、メキシコの素晴らしい文化を日本のみなさんに知っていただこうと思っております。
我々はもちろん、サム・モレノさん、マリアッチ楽団、その他やってくる方たちも力一杯最後までしっかり頑張って公演したいと思いますので、そちらの方もよろしくお願いします。
 公演内容の方を簡単に説明させていただきます。開催日時は7月19日、月曜日、海の日、祝日でございます。会場は後楽園ホールで、試合開始時間は12:00となっております。開場は11:20となっておりますので、なるべく早くからのご来場をお待ちしています。
 そして、現在決まっています来日メキシコ人選手なんですが、僕らのアミーゴ、ブラソ・デ・プラティーノ、僕のルチャリブレの先生、ネグロ・ナバーロ、そしてソラールが来日します。また、ミニ・エストレージャからはエスペクトゥリート。そして、もう1人、素晴らしいミニ・エストレージャを用意しております。
今のところ決まっているのはその顔ぶれです。まだまだサプライズがありますので、そちらは当日をご期待ください。私の方からは以上です。今日はありがとうございました」

■セルヒオ・インクラン氏/グルーポ・モデロ・アジア営業社長
「みなさん、こんにちは。ご紹介いただきましたグルーポ・モデロの代表をしておりますインクランと申します。よろしくお願いします。簡単なご説明をさせていただきますが、グループ・モデロはコロナビールのオーナーでございまして、コロナビールとして、いろいろなスポーツをサポートをさせてもらっています。ルチャ・リブレはもちろん、ボクシング、テニスなどがそれに当たります。今回はこういった形で協賛させていただくことを嬉しく思います。よろしくお願いします」

■橋本行秀氏/株式会社エンタテインメントプラス 代表取締役社長
「橋本でございます。プロレスの味方はイープラス、ということで、ちょうど去年、ウルティモさんから“日本とメキシコの交流400周年を記念して、日本で今までやってきた集大成のイベントをやってみたい”という相談を受けました。“それなら、従来にないような形のものを考えてみましょう”ということで、去年はZeppTokyoというライブハウスでプロレス興行を行うということにチャレンジしましたが、非常に盛況でございました。
非常に印象に残ったのは、日本で考えていたこととまったく違っていて、なにか、プロレスの原点に戻ったと言いますか、親子連れが非常に多く、女性の方もたくさんいらっしゃったこと。さらに、その中に音楽もかかっている、と。みんなで楽しめるというか、なにか自分がメキシコにいるような気持ちにもなりました。1人でも多くの方にこの経験をしてもらいたいという風に思いまして、できる限りの協力をさせていただきたいという気持ちでおります。よろしくお願いします」


■海野晋・株式会社エンタテインメントプラス執行役員
「こんにちは、海野と申します。橋本と共に、今回のルチャ・リブレの公演、チケットの販売、それからプロモーションを含めて、特にインターネット上のコミュニケーションツールを駆使して、しっかり応援していきたいと思っています。よろしくお願いします」


■ウルティモ・ドラゴン
「さきほど参加選手は発表させていただいたんですが、対戦決定カードも発表させていただきます。
 シングルマッチ『ルチャ・クラシカ デ・ロス・マエストロス』ソラールvsネグロ・ナバーロ。これはメキシコの方でも“これぞ究極のルチャ・リブレ”と言ってもいいような、そういう言葉が相応しい一戦になると思います。日本のルチャ・リブレファンのみなさんは、“ルチャ=空中戦”、“ルチャ=スピード”という思いがあると思いますが、この一戦に関しては、まったくその常識を覆すようなジャベ、メキシコ流の関節技の応酬、そしてルチャの基本的な動き。そういうものを含め、凄い戦いになると思います。これは3年前にも日本で披露させていただいたと思いますが、これは私が一番オススメする究極の一戦だと思っております。
 そしてもう1つ、シングルマッチとして、エスペクトゥリートvsXを発表させていただきます。このXというのは、私の隠し玉として当日発表させていただきます。去年、マスカリータ・ドラーダという素晴らしい選手がいましたが、その選手を超えるような空中殺法が期待できると思います。こちらの方もご期待ください。
 そして、次の6人タッグマッチには、『LUCHA FIESTA』には絶対欠かせないこの人、プラソ・デ・プラティーノが登場します。みなさんもご存じだと思いますけど、ロス・ブラソスの末の弟です。そして、栗原あゆみ。先日の5月29日、アレナ・メヒコで行われた『DRAGOMANIA V』に出場してくれました。さらに、ミラニート・コレクションが復活します。その3人が組んで、NOSAWA論外、藤田ミノル、大畠美咲と戦います。男女混合タッグマッチ。これは『LUCHA FIESTA 』でなければ見られない試合になっています。以上、3試合を本日発表させていただきますので、どうかご期待ください」


■大原はじめ
「皆さんこんにちは。SMASHの大原はじめです。自分は今回の『LUCHA FIESTA 2010』の実行委員長を務めさせていただいておりますが、今日は残念ながらイスは用意されてなくて、ちょっとどうなのかなと…。
まあ、それはいいとして、自分はメキシコの地でデビューしまして、スペル・エストレージャに上り詰めました。まさに日本人ルチャドールの顔だと思っています。自分がしっかりと実行委員長として仕切って、『LUCHA FIESTA 2010』のメインを締めたいなと。まさに自分が主役の興行だと思っています。メインのカードに関しましては、僕の方で決めさせてもらって、後日発表させて頂きたいと思います。近々発表しますので、ご期待ください。よろしくお願いします」

■大鷲透
「大鷲透です。自分も修業時代、メキシコで2年ほどいろいろウルティモ・ドラゴン校長から指導していただいて、メキシコ各地で試合をさせてもらった思い出があります。
若い頃の楽しかった思い出や辛かったこと、人には言えない淡い思い出などたくさんメキシコにありますので、今回のこの記念すべき大会に呼んでいただいたことを光栄に思います。当日は、普段ルチャの引き出しは鍵を掛けて滅多に出さないんですが、『LUCHA FIESTA』ということで、その扉を開けて、華麗な技を見せたいと思いますので、ご期待ください」

■NOSAWA論外
「NOSAWA論外です。なんかちょっと場違いなところに来ちゃったという感じで、何を話そうか何も考えてなかったんですけど…。ルチャ・リブレとは“戦い”や“楽しさ”だと思うんで、楽しさの部分を全面に押し出そうかなと。6人タッグですし、おひねりをもらえるような試合をして、ちょっと小銭を稼ごうかなと思っています。よろしくお願いします」

■藤田ミノル
「藤田ミノルです。僕もこのような素晴らしい場所にこんなラフな格好で来てしまいました。気の利いたことは言えないんですが、当日はルチャドールとしてこの大会を盛り上げたいと思います」

■サム・モレノ
「恵比寿でメキシコのレストラン『エル・リンコン・デ・サム』をやっておりますサム・モレノといいます。マリアッチの“サムライ”というグループを作っており、活動しております。今回またウルティモ・ドラゴンさんのイベントに参加できて光栄に思います。まず、オープニングにメキシコの雰囲気を大いに出したいと思っておりまして、そこでマリアッチ・サムライの音楽とダンスを披露させていただきます。どうぞよろしくお願いします」


■質疑応答
――メインカードは決定していないようですが、大原選手がプロデュースするカードとして、そこにウルティモ・ドラゴン選手が入るんでしょうか?
大原「今回は自分がメインを決めさせていただきます。校長はアンダーカードとかに出てもらって。“お茶を濁す”じゃないですけど、校長の時代はもう終わっていますし、僕の時代なんで、僕がメインを飾りたいと思っています。校長にはアンダーカードを決めてもらって、僕がメインを決めて、僕がしっかりメインを締めたいと思います」

――大鷲選手が参戦しますが、かつての愛弟子が試合をすることについて、ウルティモ選手はどう思われますか?
ウルティモ「彼だけじゃなくていろんな選手が参戦してくれますが、自分が作ったメキシコの闘龍門で育った選手が私の興行に出てくれるということで、なんていうんですかね、息子とは言いませんが、自分の弟子・弟弟子がまた我が家に帰ってきてくれたかなという風に思います。逆にみんなそれぞれ巣立って、いろんな団体で戦っていた中で、どんな風に成長したかなというのはこの目で見てみたいなということで、大会を非常に楽しみにしています」


 ■ 【6.10 リアルジャパンプロレス記者会見全文】
■リアルジャパン代表 冒頭挨拶
「本日はメインカードの発表、その他のカードについて追加発表させていただきます。初代タイガーマスク佐山先生の対戦相手として、当初、新日本プロレスの4代目タイガーマスクを発表させていただいたんですが、新日本プロレスさんの試合中にクビの頸椎負傷という重傷を負ってしまいまて、欠場という形になりました。そして、この記念興行に誰が相応しいかとなりまして、”暗闇の虎”ブラック・タイガー選手が現れてきました。そして、リアルジャパン所属のタイガー・シャーク選手が、昨晩の『天龍PROJECT』興行において望月成晃選手からインターナショナルジュニアヘビー級(IJ)の選手権を奪取しました。タイガー・シャーク選手としましては、プロレスのベルトとしては初タイトルになります。そして、リング上でHIROKI選手が、挑戦の名乗りをさっそく挙げてくれました。それを受けてタイガー・シャーク選手が「やるゾ〜!」と。
リアルジャパンとしましては、さっそく今大会でカードを組むことになりました。

■タイガー・シャーク選手
「ベルト奪取に関しては正直うれしい。やっぱり初戴冠なので…。守るつもりはない。攻めていきます。防衛に関しても、名乗り出てくれたんでかかってこいと。ただ、HIROKI選手は大けがから復帰したばかりなので、余り手ごたえ感じないようだと、また病院に逆戻りさせるかも。そのつもりでかかってきて欲しい」

記者:ベルト奪取は初めから確実なものと考えていましたか?
「いや〜、確実もなにも、どうなるかなってわからない。相手はキャリアは上。ただ、そのために新技もどんどん出していかないとというのはあった。シャーク・デス・バイ・ロックII(変形羽根折リ固め)もまだまだ進化する。相手が逃げれば逃げるほど、どんどんその先がある。進化する技なんで・・・。一回ハメたら、どんな選手でも逃げられないだろうね」

記者:次に闘ってみたい選手は?
「昨日も囲みで言ったんだけど、やるんだったら強い相手。誰とか、そういうのはない。まぁ、折原昌夫と、もう一回シングルでもいいと思っていたし。今、誰とやっても負ける気しないんで…」
「名乗り上げてもらった中から、一番強い相手選ぶから。そういうつもりでやっていきたいと思います」

記者:防衛間隔が短いですが・・・
「長いとか短いとかは関係ない。要は、俺の感覚の問題。気にしない」

記者:意気込みは?
「デビュー戦のときにあたった選手という位しか印象がないから。彼はあれから大けがしたわけだけど、俺はずっと成長を続けているわけだから。その差を見せたいと思いますね」

■初代タイガーマスク
「本日はお忙しい中集まりいただきありがとうございます。お暑い中、お疲れ様です。17日の対戦が当初、4代目との一騎打ちを試みておりましたが、9月の次大会での対戦になりましたが、本大会において、ブラック・タイガー選手が名乗りを挙げてくれました。」
「平井社長(ブラック・タイガー選手は)素顔でやっても遜色ないような相手ですよ、と聞き。自分もそれなら願ってもない相手ということで、この対戦を引き受けました」
「ファンの方は、夢を抱いて会場に足を運んで欲しい、と。往年の試合を裏切らないように…。ビデオで見た人も、噂を聞いた人も、これからのプロレス、こうだったらいいんだよというものを見せるためにも、責任ある試合としてやらせていただきますので…」
「もう一戦一戦が年なんで少なくなってきてますんで、大切な試合にしていきたいので、それを平井社長もよくわかってますので、それだけは信じて闘いたいと思います」

■ブラック・タイガー
スポンサーのコロナのビールを飲みながら、横柄な態度で入ってくる。いきなりげっぷ音をまき散らす。
「これ、ポスター違うんですが…」と、旧ポスターに黒マジックで4代目の顔を塗りつぶす。

リアルジャパン代表:リアルジャパンに初参戦します。ブラック・タイガー選手です。では、意気込みからお願いします。

「トラ、トラ、トラ、なんかここはトラばっかりなんだよな。俺が初代タイガーマスクを倒して、リアルジャパンを飲みこんでやる。」

◆ ◆ ◆
■質疑応答
――今回、27年ぶりのブラック・タイガーとの試合なんですが…。
初代タイガーマスク:「ひとつはファンに夢を売りたいというのがありますが、マスクがなくてもメインイベントが十分やっていける選手だと聞いていますんで、それだけ意気込みが強くなってくると思いますし、リアルジャパンの目標であるプロレス復権をして、まぁウチだけではなく、全体を盛り上げていくという体制のなかで、もしブラック・タイガーというキャラがその中に加わってくれるなら、凄い励みになるという。凄い激しい試合、いい試合を・・・自分ももちろんがんばって、その復権の大きな駒として打ち上げてもらえれば、本当にこんな幸せなことはない。あの時代を知っている方にも、夢を裏切らないようなものにしていきたい。それを夢みて、対戦カードを見ていただきたいと思います」

――ブラック・タイガー選手、初代タイガーマスクの言葉を聞き、思うところがあればお願いします。

ブラック・タイガー:「僕は、あの選手じゃないからね。あの選手。今日は、”ヴァンダレイ・シバ”という人に呼ばれて来て、ここに会見があるからと…。とにかく呼ばれたからには、リアルジャパンを乗っ取って、代表の座に就いてやる!」

――ブラック・タイガー選手は、普段は仮面をかぶって練習とかされているんですか、それとも…
ブラック・タイガー:「普段被ってます。体の一部ですから」

――初代タイガーマスクさん、今回(5周年)記念の大会ということなんですが、後楽園ホールの良さというか思い入れ、どのような感慨がありますか?」

初代タイガーマスク:「自分の、タイガーマスクじゃない時代のデビュー戦も後楽園ホールですし、愛着があります。控室に入ってと、もう体の一部になっている。後楽園ホールに着くとホッとするというか。まぁお客さんの間からは「聖地」と言われてますけれど、自分からしたら母親のもとに戻る気持ち。そういう気持ちがあります」

――ブラック・タイガー選手は、どうやら、去年新日本プロレスに上がっていた選手のようなんですが、今の印象はどうですか?

初代タイガーマスク:「う〜ん、手を合わせてみないとわからないですけど。そうですね。まあ、それなりに覚悟しないといけない対戦相手なので…。そのマスクの裏側にある者とも闘わなくてはならないので、相当厳しい戦いになると思います。最初、(4代目)タイガーマスクとやるということになって、それが対戦相手がいなくなって、急な決定でしたものですから、これはまた気を入れ直さなくてはいけないと。しかも、相手がブラック・タイガーということで。」
「中身は遜色のない人なんで、間違いなくイイ試合になると思います」

――試合の流れは?
初代タイガーマスク:「やっぱり、昔の技を出したいと思いますモンね。せっかくブラック・タイガーが相手ですから、いろんなタッタッタ、ターンとかの技を出してみたいなぁ、と思う気持ちにさせてくれるというのも面白いです」
「やっぱりイギリスからのライバルですから、非常に特別な存在ですよね。今も、記者会見中も、あの時の闘いのこととかが出てきます。」

――その思い出されたのは、マーク・ロコ選手とのツームストーン合戦とか…
「ああ、なんですかねぇ〜。しつこく、しつこく来られて。どんどんどんどん攻めてきて、自分もそれを返して…。あいつは灰色の服を着てたんですよね。そういうのを含めて蘇ってくるというか…。面白いモンですね。」

■ブラック・タイガー囲み会見
――27年ぶりの対戦になりますが…
「え? まったく関係ないです(苦笑)。俺は、俺のブラック・タイガーをやるだけ。5代目、どう転ぶかわからない」
――ただ、初代タイガーマスクと闘うという・・・。
「正直言うと、凄く光栄です。その昔のマーク・ロコ、それからエディ・ゲレロ。でも自分は、エディ・ゲレロからしか知らないから。あと、シルバー・キングも、よく覚えてない。エディ・ゲレロの印象が強いんで…。リッキー・ロメロも知らないし…。俺は、俺のブラック・タイガーをやる!トラの爪痕を残す。そして、初代タイガーを倒す!」

 ■ 【5.25 LUCHA FIESTA 2010記者会見全文】
■ウルティモ・ドラゴン&大原はじめ

平井「ただ今より、闘龍門MEXICOウルティモ・ドラゴン校長の会見を始めさせていただきます」
(大原が登場し、会見に乱入)
大原「ちょっといいですか!? 『LUCHA FIESTA』(以下、フィエスタ)の会見をやっていると聞いたもので…」
ドラゴン「何しに来たんだ、お前は」
大原「フィエスタの参加選手の中に、僕の名前がないんですけど…」
ドラゴン「知らないよ。お前はSMASHなんじゃないの?」
大原「SMASH所属ですけど、フィエスタですよ、ルチャの。だって正直、このラインナップだと、校長以外はルチャドールと言える人がいないじゃないですか!」
ドラゴン「栗原選手はこれからメキシコに来るしさ、大鷲とかだってメキシコにいたじゃん」
大原「ちょっとかじってる程度じゃないですか。ちゃんとアレナ・メヒコにも出て、CMLLと提携した人が本物のルチャドールと呼べると思うんですよね。その点、僕はどうですか? ちゃんとしたルチャドールと呼べる選手ですよね。CMLLでやってますし。僕、フィエスタに出ますよ」
ドラゴン「ダメだよ」
大原「去年のフィエスタのメイン、誰がやってました? 僕ですよね。要は、このフィエスタは僕が出ないと成り立たないようなものなんですよ。日本におけるルチャ・リブレの顔が僕なんです」
ドラゴン「ちょっと他の(ターミナルの)お客さんもいるんで、もう…」
大原「(遮って)ちょっと待ってくださいよ。会見があるから来たのに、僕の名前が入ってないのはどういうことですか?」
ドラゴン「いや、違うんだよ。平井さんから“大原君はSMASHだから、これから難しくなりますよ”って言われたんだよ」
大原「ホントですか!?」
平井「………」
大原「確かに僕はSMASHですけど、SMASHの大原はじめとして、新たな大原はじめとしてフィエスタに出て、校長とも試合をしたいし、お客さんに本当のルチャ・リブレを見せたいんですよ」
ドラゴン「確かにお前は去年、本当にいい試合をしたよ。だから、平井さんに“大原はどうかな?”って聞いたら、“SMASHに所属しているから、難しいんじゃないですかね?”って。だから仕方なく…」
大原「平井さん、殺しますよ!」
平井「………」
大原「勝手に決めないでくださいよ。僕、7月19日は空けてますから。SMASHもその日はないです」
ドラゴン「出れるの?」
大原「出れます、出れます。『Dragomania』(以下、ドラゴマニア)はSMASHとカブっちゃったんで本当に申し訳ないんですけど、フィエスタは大丈夫です。むしろ、大会の実行委員長を僕がやりますよ」
ドラゴン「それは平井さんがやってるから」
大原「いやいや、平井さんは僕を出さないとか言ってるようじゃ駄目ですよ」
平井「……」
ドラゴン「たしかにそうだね」
大原「僕がルチャリブレを日本から発信させますから」
ドラゴン「SMASHにいるから出れないというのはウソなの?」
大原「ウソですね、完全に」
平井「……」
大原「むしろ、SMASHの選手をどんどんフィエスタに出したいですよ」
ドラゴン「平井さん、大丈夫ですか?」
平井「校長がよろしいということでしたら…」
ドラゴン「平井さんはなんで難しいって言ったの?」
平井「いろいろ活躍されているので、簡単にはちょっといかないかなと…」
大原「何言ってるんですか。むしろフィエスタは僕の興行みたいなものですよ。校長はプロモーターなんです。だから、いい選手を出さなきゃいけないんです。誰が日本人のルチャドールでいい選手ですか? 僕は日本に帰ってきているんだから、僕を出さなきゃ」
ドラゴン「わかった。いいよ」
平井「……」
大原「ところで、これが大会ポスターですか? なんで校長1人なんですか」
ドラゴン「それは俺がプロモーターだからいいじゃん、別に」
大原「校長は本当に自分好きですよね。もっといろんな人を出さなきゃ。まあまあ、いいですよ。出られるんだったら、あっちこっちで営業もします。任せてください」
ドラゴン「分かった! 頼むな」
大原「校長は安心してドラゴマニアに行ってください。僕は日本でフィエスタもSMASHも両方盛り上げますから」
ドラゴン「平井さん、あんまりウソの情報を流さないでくださいよ」
平井「……」
大原「本当に勘弁してください」
ドラゴン「という訳でドラゴマニアが5月29日に控えていますので、今はそこに全力を絞ってやっております。ですから、ドラゴマニアが終わり次第、フィエスタの詳細を発表するという形にさせていただきと思います。メキシコの方から連絡が入りまして、ドラゴマニアの方がほとんどチケット完売した、と。スポンサーさんの方からあと500枚追加してくれと言われたんですけど、ないものはないので、申し訳ないけどお断りしたという感じです。そういう嬉しい情報も入ってきてますね。
藤波さんは木曜日に日本を発たれるわけですけど、藤波さんにも思いっきりメキシコのリングで暴れていただきたい。そして、マスカラスとタッグを組んで、あの『夢のオールスター戦』をもう一度、僕らに見せてほしいなと思っております。
私は今から成田に向かうわけですが、前回メキシコに帰った時も2泊3日、今回も5泊6日というかなり強行なスケジュールになってしまい、29日まで体がもつかなというのが正直心配です。今、大原がこういう形で名乗りを上げてくれたので、これは非常に嬉しいことです。彼が言うように、日本人としては初めて、アレナ・メヒコでトップ選手になった。まあ。フィエスタのメインのカードには当然彼も絡んでくると思います。
それと、今日の午前中にはメキシコ大使館にも挨拶に行き、観光局の局長ともお会いしまして、“メキシコ大使館としてはぜひとも去年以上にバックアップさせていただきたい”という大変嬉しい言葉をいただきました。今年も“フィエスタ”ということで、在日メキシコ人の方もいらっしゃると思います。日本のルチャドールたちと、メキシコのルチャドールたちがリングで試合をし、その日はメキシコオンリーみたいにして、みんなで盛り上がっていけたらなと思ってます」



■質疑応答
――メキシコからは何人ぐらい選手が来る予定ですか?
ドラゴン「今は調整中で、今日も観光局といろいろ相談して、話を詰めてる状態なんですけど、今回はメンバーを厳選して、大物を投入しようかなと思っています。今回のフィエスタが通常の興行と違うのは、メキシコ観光局やメキシコ大使館とタイアップしてるということ。あと、近々発表できると思うんですけど、日本で言うコロナビール、グルポ・モデロという世界的に有名な会社なんですけど、そこの全面協力もありますので、もう完全なメキシコフェア。その日の後楽園はメキシコの祭りにしたいなと。観光局の方もこの興行を凄く喜んでくれてましたので。ただ単に通常のプロレスの興行というよりかは、メキシコの文化的なものを紹介するといった感じです。
去年もそうでしたけど、日本人選手で、メキシコでルチャ・リブレを経験したことのない人は基本的にお断りしてます。出たいという人はたくさんいるんですけど、メキシコで実際リングに上がった人じゃないと、そういう文化を表現することはできないので。ちょっとかじっているだけでもいいと思うんですけど、今回は他の興行とも違う色を出すために、もちろんルチャ・リブレをやった人に限定して。当然、メキシコからも凄い選手を呼びますけど、そういう形で興行を打ちます」
――実行委員長変更の件は?
大原「校長はドラゴマニアで忙しいんで、僕がフィエスタを仕切らないとダメだと。僕がSMASHと平行して盛り上げます。任せてください」
ドラゴン「まあ、大原がこれだけ言うのであれば、平井さんの実行委員長は解任ですね」
平井「………」
大原「僕を出さないと言ってた訳ですから。完全に間違ってますよね」
ドラゴン「では皆さん、平井さんは解任ということで。ひょっとしたらこの後に、岡田監督みたいに“僕でこのまま続行しますか?”と進退を聞いてくるかもしれないですけど、俺は“ダメだ”って断りますから(笑)」
――校長の次回の帰国はいつになりますか?
「6月の上旬ですね。その時には、またいろいろと発表できると思います」



■ラッシャー木村さんについて
――先日亡くなられたラッシャー木村さんとの面識はあるんですか?
「お会いしたことはあるんですけど、ほとんどお話をしたことがなかったです。だから木村さんと言えば、猪木会長と国際軍が1vs3で戦った印象が強いんですよね。田園コロシアムで伝説の“こんばんは事件”がありましたけど、あれでお人柄が知れ渡ったじゃないですか。国際の人たちって、実際に優しかったんですよ。木村さん、浜口さん、みんなファンに優しくて。僕らみたいなファンがホテルまでサインを貰いに行っても、ちゃんと対応してくれてサインしてくれたりとか。その後はみなさんご存知のように、馬場さんとのファミリー軍団をやられてましたけど、それもお人柄ですよね。
昨日の夜、猪木会長とご一緒してたんですけど、会長もショックを受けてましたね。同じ時代を戦った者同士ですし、同世代の方ですから。僕なんかも自分と同じ年代の方が亡くなると非常に寂しいことだし、プロレス界の偉大な先輩が、また一人旅立ってしまいましたね。ましてや木村さんは国際プロレス最後のエースですから、プロレス界の大きな損失です。ご冥福をお祈りします」

 ■ 【5.19 リアルジャパンプロレス記者会見全文】
20100519リアルジャパン会見コメント全文

■初代タイガーマスク(挨拶)
「本日はご来館いただきまして誠にありがとうございます。タイガーマスクとシングルマッチで行い、プロレスの醍醐味を…プロレスはこんなに凄いんだと、プロレスはこんなに面白いんだということを世間に見せて、世の中のプロレスに対するイメージを一新してしまおうと。凄い試合になると思います。これまでエキシビジョンなどではやったことがありますが、正式な試合として一騎打ちをするということになりましたので、ここに発表させていただきます。
 これで、“タイガーマスクとは何か?”という問題にも入ってくると思いますが、プロレスの意義についてというか…。タイガーマスクが真のストロングスタイルであり、真の空中戦をもっていく試合ができると。単なる空中戦ではなくて、真のストロングスタイルの空中戦を見せ付けられるような試合ができると思います。これが本当の空中戦だということを見せていきたい。プロレスのイメージというものをすべて変えてしまおうと思っている次第です。皆さんが昔、見ていた私のタイガーマスク、そして今のタイガーマスクの、プロレスとはこうですよという部分を存分に見ていただきたい。空中戦を見ていただきたい。技1つ1つを見ていただきたい。そういう試合になると思いますので、自分も真剣に取り組んでいきたいと思いますので、遠慮せずいきたいですね。最高の試合になっていければ…。確実にそうなると思いますけど、そういう自信を持って皆さんにお伝えしたいと。平成の今の時代に、自信を持ってお届けするプロレスであることに間違い無いと思いますので、ご期待ください」

■タイガーマスク(4代目)(挨拶)
「先月の中旬ぐらいに、直接佐山先生(初代タイガー)の方から“やるか?”という電話をいただきまして。本当に久々になると思うんですが、シングルは何回かやったことがあるんですが、自分も新日本プロレスでいろいろ成長してきまして、今が先生とやるチャンスなのかなという部分もありまして。ちょうど今から19年前ですか、佐山先生のところに弟子入りした時、佐山先生の方から“プロレスとは?”というものを、本当に毎日のように叩き込まれてきました。そういう意味で、先生の意志というものを、このリアルジャパンプロレスでタイガーマスクとして試合で出せればいいなと思ってます。そして、やる以上は師匠越えをしたいという自分の思いもありますし、そういう意味では、今が一番いい時期でもあり、チャンスかなと。ですから、今回は胸を借りるという部分もありますが、自分が今まで培ってきたものをぶつけたいという思いもあります。この試合は自分の中でも1つのターニングポイントというか、いい分岐点になる試合だと思ってます」

■初代タイガーマスク(タイガーマスクの発言を受けて)
「エキシビジョン的ではなく、真剣に戦う試合になると思います。タイガーも成長してきて、一流選手になっているわけですから。伝承なのか? 世代交代なのか? 今は自分の足が調子良いものですから。ジャンプ力もなにもかも体のすべてが調子いいものですから、今のうちに伝承しておきたいなと。“プロレスってこうなんだよ”というものを改めて展開していくということもありますが、タイガーの成長ぶりは僕がこんなこと言うまでもないでしょうから、そういう部分でも凄く楽しみです」

■質疑応答
――4代目は相手が師匠となるだけに、物凄いプレッシャーではないかと思うが?
4代目「さっきも言ったんですけど、19年前に先生のところへ弟子入りさせてもらった時から、今までもそうですけど、先生の怖さ、強さというものをたぶん僕が一番よく知っているんじゃないかと思ってますし。先生の技…蹴りもそうですけど、すべてにおいての素晴らしさというものを僕が一番間近で見てきてましたし、体験させてもらったこともありますし、教えてもらったこともありますし。本当にそういう意味では、正直怖いというのがありますよね。怖いというのはあるんですけど、自分も新日本プロレスでベルトを何度も取ってきて、自信が付いたという言い方があっているか分からないですけど、それを今、怖いと言っている場合ではないというのもあります。さきほども言った通り、すべてを先生にぶつけていくというかね。やはり佐山先生も万全の体勢で来れるというのも、あと何年あるかなというのもありますし。ただ、毎年毎年なんですけど、見ていると全然衰えてないんじゃないですかという気持ちも正直あるんですね。先生はいつも口に出して“もう無理だ”って言うんですけど、自分はそんな風に思ったことがないんですね。それは当時のテレビでやっていた時のタイガーマスクと今の先生を比べろというのは、絶対に無理なことですから。ただそれでもあれだけお客さんを沸かせられるし、あれだけ凄い蹴りが出せるということは、やはり先生の技というのはまったく錆び付いてないです。そういう部分では、本当に怖さというのはありますけど、今回はその怖さというのをぶっ壊して、先生に正面からぶつかっていきたいなと。そういう強い気持ちを持って試合ができたらと思います」
――トラウマはない?
4代目「トラウマと言ったら、試合というよりも冗談か怒っているか分からないという。自分がまだ先生の側にいた頃は、冗談なのか分からないので、そういう時はトラウマがありましたけど、今じゃ逆にどこが冗談なのか分かりますし。それはないですね。凄くいい思い出という部分になりますけど。でも、分からないです。1回蹴られたら、アッと思うかもしれないですし」
――初代は空中戦を見せつけると言っていたが、体重などを含めてパワーで勝っているだけに、4代目を潰してしまう可能性もあると思われる。どういう空中戦を考えている?
初代「タイガーを潰すにはより体重を上げて圧殺するか…。そんな風にも思いますが、空中戦の醍醐味を見ていただきたいなと。学芸会じゃないということを本当にファンの方にも分かっていただきたい。ストロングスタイルの中で行われるんですよと。本当はシングルマッチということを考えてなかったんですけど、天龍さんとの戦いが歴史に残るような試合になって。あのストロングスタイルというのをお客さんが歓迎してくれるわけですよ。これは凄いチャンスであって。自分は6人タッグを考えてたんですけど、周りに“シングルでやならきゃ駄目だ”と言われて。今が一番チャンスなんだと。タイガーとどうですかという話をされて。空中戦云々、対戦カード云々も大切かもしれないですけど、自分の一番頭になるのはプロレスの復活ということがあるわけですけども、そこで真の空中戦、真のストロングスタイルというものを見せ付けられるような試合ができれば、一番復活に繋がると思うんですよ。天龍戦の後ですから。それが成長してトップにいる私の弟子との試合で、日本国中の皆さんに伝えることができるなんて、こんな幸せなことはないと思うんですね。体重を上げて圧殺するのではなくて、体重を落としていこうじゃないかという意気込みでやってます。じゃないと動けないですから。そういう空中戦をやりたいと思います。僕もそんなに長くできないと思ってますから、プロレスを復活させるのに凄い原動力になると思うんですね。1つ1つの試合は、僕の体が続くまでの間にやらなくてはいけないものなんです。明日のプロレスの全盛期というものを見たいですし。そういう将来を見据えて、いい試合をしてそこまで頑張っていきたいなと思います」
――初代が“真のストロングスタイル、真の空中戦を見せて、プロレス全体を盛り上げたい”ということを話しているが、4代目とすると、師匠越え以外にも使命が課せられている状況だと思う。それについては?
4代目「先生が当時、ゴールデンタイムでやられてたプロレスと、今のプロレスというのは、やはり時代と言ったらそれまでなんですけど、まったく違うものになりつつあるというのは確かなんですね。お客さんも派手な技を好むようになってきているのも確かですし、それもプロレスだと思うんですけど、ゴールデンタイムでやってた時のスタイルも当然プロレスであるし。ただ、僕は先生の弟子であって、先生から名前を受け継いでいるわけですから、やはりどうしても佐山サトルという師匠の名前がいつも僕の頭の中にあるわけであって。その先生が復活させなければいけないプロレスというものも、僕の中にいつもあるんです。それを僕はどこのリングでもやってたつもりですし、今でもやっているつもりです。それをお客さんがどう受け取るかは分かりませんけど、僕と先生が当日試合をした時に、どっちが勝つ負けるは分かりませんが、最後にお客さんが素晴らしかったと言ってくれれば、僕は先生と試合ができたことが1つの答えになると思いますし。だから、プレッシャーというか、そういう部分では色々ありますけど、自分の中ではとにかく先生から教わったこと、自分がやってきたことをぶつける、それだけですね」
――“自分のやってきたことをぶつける”という言葉があったが、それをぶつければ師匠越えができる自信はある?
4代目「皆さんが思っている師匠越えというのと、僕が思っている師匠越えというのは開きがあると思うし、マスコミの方がどう捉えるか、雑誌にどう書くかは、僕には関係のないことですし。ただ、自分の中で勝った負けたが師匠越えではないと思ってます。それは自分が判断することなんじゃないかなと」
――言葉で表せる範囲で、こういう形になれば師匠越えになるという部分は?
4代目「それはやっぱり最後に先生の口から、勝つ負ける関係なく“参った。もうアイツには敵わない”と言わせたいというのはありますよね、気持ちの中では。戦う以上、そういうことは思ってますし」
――初代の方は現在進行形の4代目にどういうイメージを持っている?
初代「もうそれは認めているところです。もちろんチャンピオンにもなりますし、一流選手…超一流選手ですよね。でも、うちの格闘技の選手なんかにもよく言うんですけど、勝ち負けは重要ではないと。いかに戦ったかということが重要であると。今回はいかに戦うかということも重要な問題になると思うんで。師匠越えというよりも、プロレス界の現状打破。これを伝承・継承してもらうために、いかに戦うかということに注目してもらいたいです。そのために真の空中戦、真のストロングスタイル、真のタイガーマスクということがテーマになっていくと思うので。最高の状態で試合に臨みたいと思います。天龍戦に引き続いて、プロレスに集中してそこまで突き進んでいきたいと考えていますし、その覚悟があります。だから、この試合に大賛成したんですけども、タイガーもその覚悟でやってきていると思いますので、必ず凄い空中戦を繰り広げて、凄いストロングスタイルを繰り広げて、プロレス全体を復活させるために、歴史に残る試合をやるという気構えでいますので、応援のほどをよろしくお願いします」

(会見後カコミ)
■タイガーマスク(4代目)
――タイガーマスク30周年、リアルジャパン5周年、さらに寅年ということもあって、タイガーマスク対決に期待が集まっているが?
「僕自身があまり正月からついてない部分がありまして、IWGPのベルトを取られたり、前回も奪回失敗したりといろいろありまして、あんまりいい寅年じゃないという部分があるんですけど、まあ、それは僕個人の問題なんであれなんですけど、やはり佐山先生がタイガーマスクとなって30年経って、それでもまだ佐山先生が色褪せないというか。そういうものっていかに短い2年ちょっとの先生がタイガーマスクをやっていた時期にどれほどインパクトを残したかと。計り知れないものがあると思うんですね。それは今も新日本の道場で小林邦昭さんにも聞きますし、いろんな人にも聞いて、佐山先生の努力というのは人並みではなかったというのは確かなんです。それがあったからこそ、タイガーマスクというものが成功したんだろうし、それは新日本の道場にあったものだと思うんですね。そこに自分自身がいられるということに関しては、僕自身もタイガーマスクとしてやってきて幸せだと思いますし、いろいろな現状がありますけど、それでも今、自分が続けられているのも嬉しく思いますしね。そういう意味で、今回はひとつの区切りじゃないですけど、そういう部分で戦えるというのも自分の中ではひとつの分岐点になるんじゃないかなというのはありますよね。僕自身もタイガーマスクとして15年やってますから」
――世の中にタイガーマスク世代はたくさんいるので、この対決を楽しみにしている人たちもかなり多いと思うが?
「前回のJCBホールで新日本のファンからもブーブー言われてしまったんで、そういう意味では、タイガーマスクというのはやはり佐山サトルが本物なんだと思う人がいるのは確かだと思いますしね。今までいた2代目、3代目、そして僕は4代目ですけど、4代目タイガーじゃないんだ、佐山サトルなんだという部分があると思いますし。それは大いにあって結構だと思います。僕はファンがどう感じようと、それはファンの思いですし、僕にとってはどうぞどうぞと思うわけで。ただそこに1つ、試合が終わった後に、“やっぱり佐山サトルの弟子なんだ。彼がタイガーマスクとしてやっているんだ”というのが分かってもらえればいいというのが僕の中にもありますし。たぶん、今のプロレスファンでも自分が佐山先生の弟子だというのが分からない人も出てきているんじゃないかなって。プロレスのファンの流れというのも早いでしょうしね。そういう意味でも、僕はいつまでも食らいついていくとか、胸を借りるとか言ってちゃいけないんだなという部分で試合を挑んでいきたいなと思いますよね」
――逆にタイガーマスク選手の中にある理想のプロレスが、初代タイガーマスク相手ならむしろ体現できる?
「いや、それは先生だからというわけじゃないですけど、自分がやってきているプロレスというのは、皆さんも分かる通り、僕はそんなにしょっちゅう飛ぶわけでもないですし、佐山先生みたいに派手なことができるわけでもないですし。ただ僕がやってきたことっていうのは、佐山先生に教えられたことで、ベースにはシューティングというものがあって、まずレスリングというのは蹴り、掴んで、投げるという部分があるものですから、やはりそれを体現できるというか、僕自身、体感してきたわけですから。そういう部分では、僕がやってきたことはそんなにずれたことじゃないと思うんです。ただ、今のプロレスファンというのは目が肥えているのは確かですし、普通の試合では納得しないというのかな。もう技だってどれだけ凄いことをやったら沸くんだろうっていうようなプロレスになってきているのは確かでしょうし、僕自身がずっと言ってきたことですから。僕は器用じゃないからそういうことができるわけじゃないんですよね。だから、丸藤選手とかを見たら素晴らしいと思いますよ。だって、あれだけリングを大きく使えて、あれだけ独創的な技ができるっていうのは本当に凄いなと思いますし。ただ、僕は彼みたいに器用じゃないから、そこまで表現はできないですけども、ただ自分の教え込まれたものというのは出してきたつもりではいますから」
――相手は初代だからと言って関係ない?
「それはないですよね」
――教わったことを全部ぶつけたいと言っていたが、あえて言葉にすると、初代に一番教わったことは?
「本当にそれは数限りないですけど、やはり一番は迫力ですよね。自分たちが戦っているということにお客さんを引き込ませるという。途中で一切笑いなんかないし、お客さんがジーッと前のめりになって見入るというその迫力を出したいというのはありますね。今のプロレス界で迫力というものを出せる選手って少ないと思うんですね。それは僕自身ができるとかじゃないですよ。やはり僕は新日本の中でも迫力を出せるというのは、やっぱり永田(裕志)さんもそうですし、後藤(洋央紀)なんか物凄い迫力のある試合をするし。後輩だろうが先輩だろうが、僕自身見習うところっていうのはたくさんあるしね。ただそういう迫力は、先生には物凄くあるんですよね。目力というのかな。やはりその間合いを取った時に、あの先生のクッと目というのは、たぶん皆さんは分からないと思うんですね。さっきトラウマっていう話がありましたけど、僕は結構それがトラウマかもしれないですね。目が合った時のトラウマっていうのはありますね。これは致命的かな(苦笑)。でも、怖いと言ってられないんで、そういうものを打破するっていうか。佐山先生も本当にビシバシできるっていうのは、あと何年あるかなっていう。じゃあ、来年になったらもしかしたらできないかもしれない。今できるんだったら、一番いい時にやらせてもらえるというのは、僕自身にも自信が付くし。あとは、(ベスト・オブ・ザ・)スーパー・ジュニアの後なんだよね。僕自身がどこまで向かっていけるのかという。」
――気持ちの中では、スーパー・ジュニア優勝という看板を持っていきたい?
「最近、思うのは、こういう大会があると何でも“優勝します”って。やっぱ軽いんですよね。今、なんでこんなことを言うかっていうと、前回、IWGPのベルトを懸けて丸藤選手とやった時に、“取り戻します”と言って。勝ちにいくためには、そういう言葉を吐くのは当然なんだけど、気持ちでは優勝すると思ってても、簡単には口にしたくないなと最近思ってきたのはありますね。戦っていく人間というのは何でもそうですけど、優勝する、一番になるという気持ちは誰でもあるはずなんです。ただ、それを実行できなければ、ファンもブーブー言うだろうし、ブーたれるだろうし。ファンの気持ちというものをもっともっと自分の中で大事にしたいというか。媚びを売るわけじゃないけれども、ファンの気持ちにやはり応えなきゃいけないという部分では、もっと自分の言葉に重みを持ちたいなと思いますね。だから、優勝しますなんて言葉じゃなく、自分の中でベストを尽くします。佐山先生が言うプロレスの軽さというのは、言葉にもあるんじゃないかと思いますよね。それを実行できなければ、誰も振り向いてくれないだろうし。そういうところから変えていかなければいけないんじゃないかと思いますよ。当然気持ちの中には優勝するっていうのはありますけどね」

リアルジャパンプロレス『BRAVE of LEGEND〜伝説の勇者達〜』
6月17日(木)東京・後楽園ホール開場17:30開始18:30

■決定対戦カード
▼シングルマッチ
初代タイガーマスク(RJPW)
vs
タイガーマスク(新日本プロレス)

■出場予定選手 天龍源一郎(天龍PROJCT)、藤波辰爾(ドラディション)、長州力(リキプロ)、鈴木みのる(パンクラスMISSION)、アレクサンダー大塚(AODC/第3代レジェンドチャンピオン)、ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)、ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)、折原昌夫(メビウス)、石川雄規(バトラーツ)、スーパー・タイガー(RJPW)、タイガー・シャーク(RJPW)、長井満也(ドラディション)、関本大介(大日本プロレス)、グラン浜田(フリー)、スーパー・ライダー(RJPW)、ブラック・シャドー(RJPW)、ケンドー・ナカザキ(RJPW)、間下隼人(RJPW)、斎藤彰文(RJPW)
■チケット VIP席12,000円(特典付)、RS席8000円、A席6000円、B席5000円
※来場者全員に『5周年大会記念 初代タイガーマスク特製ポートレート』をプレゼント
■チケット発売所 e+ イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット、CNプレイガイド、後楽園ホール、闘魂ショップ水道橋店、書泉ブックマート、チケット&トラベルT−1、バトルロイヤル、チャンピオン、東京イサミ、他
■問 KIAI PROJECT リアルジャパン事務局 03−3833−3662

 ■ 【2.17 リアルジャパンプロレス記者会見全文】

 
【折原昌夫vsタイガー・シャーク戦】
■折原昌夫
「まだここ(興義館)にもシャークは現れてないみたいで。ただね、この前の後楽園でやられてますんで。何がしたいのか? “ベルト、ベルト”と黒いベルトについて言ってましたけど、ここまで来たら、ベルトではなく、先にタイガー・シャーク個人と戦ってみないと。なにがどうしたいのか? 何に矢印を向けているのか? 正直、僕の方ではまったく何も分かりません。ただ、ファンの方もフラストレーションが溜まっていると思うので。僕もこのシングルマッチでカタを付けて、確かな方向性をもう一回元の路線に戻したいと思っています。会場に来てくれることを願ってますね。彼が何を考えているか、ちょっと分からないんで。組まれた試合ですけど、全力で戦っていきます」

■初代タイガーマスク(折原vsシャーク戦について)
「あんまりコメントしてしまうと…。シビアな問題なんでね。やつから言われたことに対して、折原選手はこのような形で応えて、もう準備はできていることですから、自分の答えとしては、“やればいいじゃないか!”と。“やりたいんだったらやれ”と。そういうことしか言えないので、こういう風になるのは致し方ないのかなという風には思います。リアルらしいといえばリアルらしいのかもしれませんが、“やるならやりなさい”という感じですね。折原選手の方も動ける体勢はできたということでシビアな戦いにありますが、やるからには2人とも頑張ってもらいたいと思います。ただ、リアルジャパンとしてはこういう戦いを定着させるということはしませんので。やはりプロレス本来のストロングスタイルは貫いていくんで。どこがその日なのかと聞かれたら困りますけど、プロレス復活の日までの礎に自分たちがなればいいと思っています。まあ、そういう試合展開もあるのかなと。やるならやれという形でしょうか。そういう試合になります」


【天龍源一郎vs初代タイガーマスク戦】
■天龍源一郎
「どうも、みなさんこんにちは。私、天龍源一郎は3月18日に、隣に座っています初代タイガーマスク選手と一騎打ちを行うことになりました。よろしくお願いします。1ヵ月ほど前から、中に入っていただく人がいまして、リアルジャパンへの出場を要請されました。僕自身がいままでハッスルに出ていたものですから躊躇はありましたが、いろんな話の経緯で出させていただくことになりました。そして、交渉を重ねていくうちに、初代タイガーマスク選手の一騎打ちという話になりましたが、私自身も“今しかできない”という気持ちの中で、一騎打ちを快諾しました。出来る限りの天龍源一郎を見せたいと思っていますので、よろしくお願いします」


■初代タイガーマスク(天龍のコメントを受けて)
「1ヵ月前に試合をオファーされて、ハッキリ言って前回の試合では、“もう1年以上はやりたくないな”と。それほど強烈だったので、相当な覚悟がいるなと思ってました。拭いきれない緊張感とでも言うのでしょうか。やはりプロレスというものに対して最も真ん中にくるのが“プロレス復活”なので、そのためにはここを覚悟して通っていかなくてはならなきゃいけない。未来のレスラーたちのために、あるいはファンのためにも、象徴されるようないい試合というのを通り越して、凄い試合になるのは間違いないことですけど、お互いにプロ中のプロが戦うわけですから、プロレスの醍醐味を、そして厳しさを、2人がリングに立つだけで緊張するような、そういう空間があるということを今から自分は覚悟してこの場にいます」


■天龍源一郎(タイガーのコメントを受けて)
「僕も同じ考えでしたけど、奇しくも今はオリンピックの期間中ですし、また若い人が受験に向けて頑張っていることだと思いますけど、先ほど話したように、今の俺しかできないと思うんですよ、一騎打ちをやる上では。その意味で、プロレスの怖さとか楽しさってものを見ていただければいいなと思ってます。当然俺の中では初代タイガーマスク選手の蹴りとか、俗に言うサブミッションには覚悟して、それをすべて乗り切って、時間がどうのじゃなく、やれる範囲の、自分が今出せるパフォーマンスを見せていけたらなと思ってます」


■質疑応答
――天龍選手。前回はタッグマッチで対戦しているが、改めて初代タイガーマスク選手のイメージはどういうものだった?
天龍「僕に言わせてもらえれば、プロレス界じゃ異端的な人ですよね。その人とシングルマッチをやれるというのは、さっきから何回も言いますように、今の今しかないという戦いだと思いますしね。だから、今出来る限りの天龍源一郎を見せたいと思ってますし、当然、初代タイガーマスク選手もその気持ちが強いと思いますので。“プロレスとはなんぞや?”と皆さん思ってると思うんですよね。それはさっき言ったオリンピックとか、受験に向けて頑張っている子供達に、なにかの光明になればいいなと思って頑張りますよ」
――天龍選手自身はしばらく実戦から離れている。2月と3月に試合があるが、不安はある? それとも楽しみ?
天龍「楽しみも何もないですよ。リングに上がるのが仕事ですからね。いつもの場合でも、不安の方が勝る場合が多いんですけど、でも、初代タイガーマスク選手との一騎打ちというのが出てきた時に、その不安云々というより、“今の自分を見せたい”という気持ちの方が強くなりましたね。それは私自身が今まで…なんていうのかな、1つの流れの中にいたという思いが強かったと思うんですね。だから、シングルマッチを任されたということは、自己発信の場だと思って、試合が終わった時に上になるのか、下になるのかは分からないけど、天龍源一郎ここにありというのを見せたいと思ってますよ。それは時間の状態に関わらず言うことです。昔から僕が知ってる古い技で言えば、チョップとサッカーボールキックで天龍源一郎を発揮したいと思ってます」
――このカードが決まった時の記者会見で、タイガーマスク選手は“チョップは二度と食らいたくないぐらいの技”と話していたが…。
天龍「レスラーやどの格闘技をやっている人もそうだと思うんですけど、相手から技がどうのこうのって誉められているうちはね、大したことないです。“あの野郎!”っていう一言で片付けられる方が本物ですよ。あの人がどうたらこうたらってね。そんなのは社交辞令です。そんなこと言われているうちはまだ“俺も相撲で言うてっぽうの稽古をしなきゃいけないかな”という感じですよ。本当にダメージがあれば、そういう有無も言えぬ“こんチクショウ”しか出てきませんよ」
――今しかないということで言えば、いよいよ還暦マッチに突入するが?
天龍「“3回目の成人式”と言っていただけますか。今の自分の出来る旬の天龍源一郎を発揮するということですね。先程から偉そうなことを言ってますけど、受験で悩んでいる人たちとか、学生とか、そういう人たちに、今の自分を発揮して…。人間生きていく上で後悔はあると思うんですよね。いろんなことを考える上で。でも、“あの時にキッチリやっておけば良かったな”という悔いは残したくないです。だから今、さっきお話ししたように、上になるか下になるか分からないけど、今やっておいて、あの時にやっておいて良かったなということで終わりたいということですね。さいわいタイガーマスク選手と一騎打ちということですから。場所も後楽園ホールで。何も不安はないですね。それに向けて、2月20日の折原選手の試合で一生懸命やって、またその延長線上でいければと思ってます」
――折原選手の20周年、初代タイガーマスク選手の30周年、天龍選手もあと3年経ったら、格闘技人生50周年となる。それまでは続けたい?
天龍「相撲から全部足すと50年ですね。どうなるか分からないですけど、先ほど話したように、その時に“あの時、ああしておけば良かったな”と思いたくないだけに、その時その時一生懸命、自分の中で悔いのないようにやっていきたいと思ってます。先ほどポスターを見たら、同じ頃にプロレスをやっていた藤波選手とかね、長州力選手も出てるし。そういう意味では、こういう面子が揃っていれば、みんなが“そうか!”と思ってやっているんじゃないかと思ってますよ。だから、俺も負けないように、最後の最後に己を発揮したいと思ってます」
――初代タイガーマスク選手。今、天龍選手の方から気持ちのこもった言葉が出ていたが、それを聞いて思うことは?
タイガー「やはり相当の覚悟をしなければ失礼に当たるなと思いますね。我々が引っ張って行かなきゃ駄目なんじゃないでしょうかね、今は。そして、その“今にかける”ということに、天龍選手の言葉の一番深い意味があると思います。もちろん折原選手も、シャーク選手も今にかけて、厳しい戦いを行っていくんですが、その意地をかけた戦い、我々の厳しい戦いというものは全てを引っ張っていく意味でも、今しかないんだと。どれだけ一般のファンの方に、“ああ、プロレスを見たいな”と、“プロレスの地位は上がっているんだな”と思わせてあげるかという、そういう責任という意味もあると思いますので、天龍選手の今の言葉というのは、自分にとっても非常に覚悟の決まる言葉ではあります。空手チョップに関しては、余計なことを言うなよって感じがしますけどね。あれは本当に食らいたくないみたいなことを言って、火を付けちゃったらちょっと…。なんとか対策を立てないと。僕も久々に全力をかけて出来る試合なので、楽しんでいきたいと思います。練習、一生懸命やります」



■天龍源一郎(カコミ)
――2月、3月と試合が決まったが、その先はどう考えている?
「俺は1年を10日で暮らすいい男で行こうと思っているんですよ(笑)。昔の相撲取りと一緒でね。まあ、そんなことはないですけどね、どこかの新聞で話したように、近々興行が打てるように、皆さんには発表出来ると思うんですけど。今はちょっと詰めの段階ですね。さっきから何回も言っているように、僕たちの世代になりますと、自分の居所探しということで、興行を打つことによって自分の居場所が見つかるという。そのために、今は一生懸命交渉中ですね」
――それは自主興行?
「はい、自主興行です。まあ、自主興行じゃなくて自己満足興行ですよ。美味しいビールが飲めればいいってヤツです」
――どういう名前でやる?
「何しようかと思っているんですけどね。極端に一番分かりやすいのは天龍プロデュースですよね。僕が勝手に人を集めてやるわけですから」
――WARとかそういう名前ではやらない?
「WARでは数年前の後楽園で終わりましたからね。でも、ジュニアのベルトや6人タッグのベルトとかありますから、それをまた復活させたいなという気持ちはあるんですよね。幸いにジュニアの選手たちも層が厚くなってきてますしね」
――何月ぐらいをメドに?
「もう近々やりたいと思ってますよ。本来は2月〜3月でやろうと思ってたんですけど、ちょっと伸びちゃいましたしね。4月〜5月までには1回やりたいなと思ってます。そうじゃないと、 “寝言は寝てから言え”って言われますから。いい言葉だね、“寝言は寝てから言え”っていうのはいい言葉だね」
――天龍選手としては具体的に呼びたい選手は?
「それはいっぱいいますよ。」
――どのぐらいの会場でやる?
「思っているのは、折原がやった新宿FACEからスタートして、来てくれた人たちが満足してという形にね。それから、近々後楽園でやれればいいなと思ってますけど。折原と今回のリアルジャパンのことでいろいろ話をしているんですけど、やっぱり興行を打っている折原とか、このリアルジャパンとかをうらやましく思う時もありますもんね。興行を打って、自分の団体としてやっているというのはそういううらやましい面もありましたから」
――団体ではない?
「団体ではないですよ。天龍プロデュースとして人を集めて。まあ、あっちこっちの選手も、例えば極端な話だけど、ノーフィーのような形になった選手もいますしね。そういう人たちの…なんていうのかな、自分発見の場というか、自分の本当の居所探しのような場所になれば。リングに上がることってね、レスラーってそれだけでなんか次の希望が見えてくるもんですからね。そういう意味で、興行が打てたらいいなと思ってます。俺ですらもう三十何年もやってて、例えばジムに行って練習しているじゃないですか? 練習してると、必ず目の前に鏡があるんですけど、バッと起きて、練習している自分を鏡に見ながら、“なにやってるのかな?”と思う時があるわけですよね。だから、試合が組まれているというのは大事なことですよ、レスラーって。まあ、格闘家の人はすべてそうだと思いますけどね。そういう場が1つでも、2つでも増えればいいんじゃないかと思ってます」
――天龍選手が他の団体にドンドン上がっていくというのは?
「それがまた俺って嫌われてるから声がかからないんだよ。これはもうハッキリ言っておくよ、困ったもんだよ。もっとうまく立ち回っておけば良かったなと思っているけどね、これはもう性格だからしょうがないよね。さっき話したように、いろいろ考えると後悔はあるけど、その時その時の生き様には悔いはないです。これはまたプロレスの生き様、その人の選択肢というのは、性格からなるもんですからね」

リアルジャパンプロレス『OVERHEAT』
3月18日(木)東京・後楽園ホール開場17:30開始18:30
■追加対戦カード
▼6人タッグマッチ
スーパー・タイガー、グラン浜田、斎藤彰文
vs
ブラック・シャドー、ケンドー・ナカザキ、間下隼人
■決定対戦カード
▼メインイベント シングルマッチ60分1本勝負
初代タイガーマスク
vs
天龍源一郎
▼シングルマッチ30分1本勝負
折原昌夫
vs
タイガー・シャーク
■参戦予定選手 アレクサンダー大塚(第3代レジェンドチャンピオン)、ウルティモ・ドラゴン、
ザ・グレート・サスケ、長井満也、石川雄規、関本大介、ブラック・シャドー、スーパー・ライダー
※出場する選手はケガなどの理由により変更となる場合があり。
■チケット VIP席12,000円、RS席8000円、A席6000円、B席5000円
■問 KIAI PROJECT リアルジャパン事務局 03−3833−3662

 

 ■ 【12.17 リアルジャパンプロレス記者会見全文】

初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス

リアルダーク 折原昌夫 記者会見コメント全文

12月17日(木)1400分 水道橋ファイティングカフェ コロッセオ

出席者:折原昌夫(リアルダーク/メビウス)

 

リアル・ダーク折原昌夫が、“12.10失神事件”のついて激白とリアルジャパンへ無謀要求!

■記者会見
折原昌夫「今日は1つの物事を解決したくて、皆さんに来てもらいました。この前のリアルジャパン後楽園ホール大会。僕たちの試合の最後、(タイガー・)シャークの行動にはまったく不鮮明な部分があるので、会社側に対して“どういうことなのか?”と。会社側に対して疑いの面も持ちつつ、これから俺たちリアル・ダークが大きくなっていくためにも、ハッキリさせておきたいなと思って、皆さんに来ていただきました。
 試合が終わってからのシャークのハイキックですか。12.10試合後、聞いて知ったんですけど、脳震盪を起こしてたため、何が何だか分かっていない状況ですね。まだVTRも目にしてませんので、当日何がどうしたのか? 試合もすんなり終わったのかどうかも、僕の記憶の中にはないんです。
 今日、本来ならば横にいるはずの(ブラック・)シャドーがどうしていないかというと、あの試合において、石川選手のバックドロップが急角度で決まったために、あの大会からいまだにベットの上で寝たきりという状況です。プロレスラーとしての状況は今、最悪なんですけど、いろんなことがあって、今日は私が1人で記者会見を行っています。決して折原昌夫が1人になったチームだということじゃないので、その辺は見ている人も誤解をしないようにしてください。
 まず会社に聞きたいです。これは会社命令なのかってことですね。シャークそのものはリアルジャパン所属選手ですから、俺側からして疑いの目線というのを当然持つべきであって。これは佐山サトルの陰謀ではないのかと。僕はそう思っている部分もあるんですけど。何か会社側がシャークに対して指令を出したんじゃないかと。僕はそう少し考えています。その辺はどうなんでしょう?」

平井「今の質問に対してお答えさせていただくと、リアルジャパンとしては、リアルジャパンから、あるいは初代タイガーマスク 佐山サトル側から、折原選手に対してそのような行動(折原を襲う)を取れとタイガー・シャークと話したことは一切ありません。反対に、タイガー・シャーク選手は折原選手をハイキックで失神させた後に、リングを降りまして、私の方にもああいう行動(暴行)を取りまして。この件に関しては何が何だか…。
逆に折原選手とタイガー・シャークの間に、試合中、あるいは試合前に何かあったんじゃないかなと。はなはだ困っているというか、何が何だか分からないというのが会社の見解です。特に前提として、リアルジャパンに関して、そういうわけが分からないと言いますか、義に反する指示を出すということは、団体の思想からいってありえません」
折原昌夫「これから先、タイガー・シャークを使うのかい? 使わないのかい? その辺の流れによって、うちらのチームは答えの出し方が違ってくるんだよ。リアルジャパンで今後はタイガー・シャークは使っていくのか?」

平井「お答えします。リアルジャパンプロレスとしては、タイガー・シャークに試合には今後も出場してもらいます。もちろん、今回はあまりにも常軌を逸した行動を取ったことに関しては、責任を取ってもらわないといけないと思いますし、その原因をちゃんと究明しなければいけないと思っております。その上で、タイガー・シャークはもちろん初代タイガーマスクの叡智を受け継いだ…佐山サトルが認めてデビューさせたプロレスラーですので、起こした事件は事件として対処いたしますけれど、レスラーとしての試合参加は、今後もしていただきます。これが見解です」

折原昌夫「会社側とはちゃんと連絡取れてるの? 俺から連絡しても全然で、電話にも出ないんだけど」

平井「まだタイガー・シャーク選手とは、この件に関してきちんとした話し合いはできておりません」

折原昌夫「リアルジャパンがちゃんとこの件に関しては責任を持つって今、言ったんだね。来年、3月18日(木)リアルジャパン 後楽園(ホール大会)で(タイガー・シャークと)決着つけようか? あいつをもう一度リングに呼び戻して、俺と一騎打ちで決着つけた方がいいんじゃないの? こんな方向性の分からないグダグダは、リアル・ダークにはいらないんでね。もともと俺たちリアル・ダークにはちゃんとした方向性があって、やりたいこともしっかり決まった、そういうチームだったはずだから。あいつが今、何をしたいのか、どういう風に動きたいのか、どの線を考えても理解できない。だったら、早めにリアルジャパンで起こったことは、そのリングの上で答えを出したいから。来年早々にでも、もしあいつが出てくるんであれば、一騎打ちを俺は望みますけどね。
 それと、まったく記憶にはないんですけど、試合に勝ったということで、ここにあるこのベルト。タッグのベルトだけど、シャドーが来てないから今日は1つしかないけど。このベルトもシャークが控え室においていったものであって、あいつはもうリアル・ダークからは出てますから、もうメンバーではないのでね。今回、試合であのメンバーに勝ったということで、会社側としては認定しなければならない状況に今はあるんじゃないかなと折原昌夫は思うんですけど。いい加減、答えを出してもらいたいなと。ベルトを本物のベルトとして扱ってもらいたいですよね。それを今日、この場で答えを聞かせてもらいます。俺らは2度も結果を出してるんだから」

平井「今のご質問にお答えします。戦前、折原選手から試合に勝ったらベルトを認めてほしいという要求はいただきました。この試合に折原選手は勝ちましたけども、リアルジャパン側として、どうしようかということで悩みましたが、もう一度あの試合を振り返ってみますと、折原選手の勝ち方に問題があるんじゃないかという議論が起きまして。あの時、アレクサンダー大塚選手の股間へ急所打ちをした上で、丸め込みという形で勝利したという点が。」
折原「ふざけるな、バカヤロウ! レフェリーが3カウント取ってるんだろうが。レフェリーが3カウント取ったら俺の勝ちだ。文句あるんだったらレフェリーにいえ。俺は2度も結果出してんだぞ。いい加減、このベルトを本物のベルトにしたらどうなんだ! よく言っておけ、佐山に。他に何をすればいいってんだ? リアルジャパンに何があるんだ?」

平井「佐山先生が納得いくような勝ち方をしてもらわないと、認められ…」

折原昌夫「(遮って)俺は何も約束した憶えはないぜ。あの人が納得するような勝ち方をするなんて、そんな言葉を並べた覚えはない。“勝つ!”って言ったんだ。2度勝ってんだよ。約束は果たしてる、俺たちのやり方でな。早くこのベルトを認定しろ。ちゃんとした形にしろよ。もっともっとやりたいことがあるんだよ。今の答えでは納得がいかない。
 いいか、来年、“あいつ(タイガー・シャーク)を連れてきてシングルマッチでやる”ってさっき俺は言ったけど、その答えがこのままNOだったら、来年はリアルジャパンに俺は出場しない! 来年はリアルジャパンに出ないからな。シャドーも出さない。俺らのチームがどれだけのもんかというのは、そこで初めて分かるだろ? このベルトをちゃんとした形にしなかったならば、来年は出ないからな。脅しじゃねえぜ。

 それともう1つ、これはリアル・ダークのファンの皆様に嬉しい報告があるんだけど、“シャークがいなくなって、折原とシャドーだけかい”と思っているかもしれないけど、凄い人間がウチにはいるから。もし、会社側がすべてを飲んで、来年も折原昌夫がリアルジャパンのリングに立つ時には、リアル・ダークの新たなメンバーとして、その凄い人間がチームに加わると思いますよ。それがちょっと思い出したことかな。ただ、会社側がすべての要求に応えない時には、俺はさっき言ったように、来年は出るつもりはないので、そのチームもないでしょう。会社側はよく考えておけよ」

平井「分かりました。折原選手が今、言った件に関しまして、リアルジャパンプロレス側としては、団体そして佐山先生の方と相談して、報告させていただきます。ただし、この間の試合ではベルトを認められないというのは、佐山サトルの判断を仰ぐ以前の問題として、認めないということだけはこの場でハッキリさせていただきます。また、事件を起こしまして、私にも手を出しましたタイガー・シャークとの一騎打ちを希望する件、そして今の状態では来年のウチへの参戦を見合わせることを考えている件は、きちんと佐山サトルの方に報告し、相談させていただきたいなと思います」

折原昌夫「以上。もう別にないよ、俺からは。シャークの動きがまったく出てないんだから、何も分からない。ただ残念だよね」


■質疑応答
――今後、レジェンドチャンピオンシップに関してはどう考えている? もともとあの白いベルトを獲りたいという気持ちもあったと思うが。

折原「ないね。白いベルトは俺が放棄したベルトだから。あんなベルトに興味はないね。ただ、俺が言っているのは、今、アレクが持っているベルトよりも、俺らのチームが持てば、もっとこの団体は面白くなるって、それを言ってるんだ。だから、“ジャンケンでもいいよ。勝った方にチャンレジさせてやる”って言ったんだ。俺らのチームにあった方が面白くなると言ってるだけだ。その考え方は今でも変わらないよ」

――もともとリアル・ダークは仲良し子良しの集団ではないと言っていたが、今後のシャーク選手の出方によっては、話し合いや試合の結果、チームの中に戻すという考え方はある?

折原昌夫「今、話し合いができないんだよ。シャドーがバックドロップで首を痛めているし、あとはチームといったら俺しかいないからね。電話にもシャークは出ないし、なぜこういう行動になったのか、何を考えているのかというのは、本人とコンタクトが取れないから分からない。もともと会社とは別に俺が勝手に作ったチームとして動いているから、会社側にはもちろん何も相談ができないし、動きが取れない。何も分からないような状況ですよね。ヘタしたら、シャークはこれから先、プロレスをするかどうかも分からないという」

――タッグのベルトはシャーク選手とシャドー選手が巻いているという打ち出し方をしていたが、今後は折原選手とシャドー選手が巻く形になる?

折原昌夫「別にあの2人に任せていた、持たせていたという形ではないんですよね。絵になるやつに持たせていただけで。カッコいい者がカッコいい物を持つべきだと思うんでね。強いやつがチャンピオンになるんだと僕は思ってますんで。シャークがいなくなった今では、俺とシャドーで巻いていこうかと思ってます。ただ、今後はオモチャみたいなベルトを腰に巻いてもしょうがないんで、早く認定してもらわないと。ちゃんとしたコミッショナーを付けてもらわないとね。ベルトとしての価値が今はまったくないですから」

――平井代表の方から“今回の件は会社の意向ではない”という話があった。“試合中になにかあったんじゃないか?”ということだったが、心当たりはある?

折原昌夫「俺はね、このベルトに関しての動き、そしてリアルジャパンの中での行動。その2つに矢印を合わせて、3人一致団結してここまで来たわけだから。その中で、シャークがああいう行動を取ったということは、どんなに考えても答えが出ないんだよね。だから、可能性としては、もともとシャークはリアルジャパンの人間だし、なにかリアルジャパン側に動かされているんじゃないかなと、そこを疑っただけだよね。そこも会社側としては、まったく分からないという風に答えを聞いたんで、その件に関してはクリアできましたね。でも、より一層、彼が何を考えての行動だったかというのは分からなくなってきますね。まず、連絡を取ってもらいたい。これは言ってなかったけど、俺らの控え室にシャークのマスクが捨ててあって。もしかしたら、このままプロレスを辞めちゃう可能性もあるのかなって、ちょっと頭をよぎったんだけどね」

――ああいう勝ち方では認められないと会社側は言っているが、折原選手は勝ちは勝ちだから認めろと言う。これは堂々巡りになっているんじゃないかと思うが?

折原昌夫「堂々巡りにはさせないです。僕はちゃんと言葉で言ってますから。これを認めなかったら、来年は出場しませんから。勝ちは勝ちですからね。勝ち方の方法を会社と約束した憶えはないです。認めてもらってからこそ、来年もう一度シャークを呼び戻してもらって、シングルマッチをしようかと。そういうことですね。シングルマッチをする時には、このベルトは俺とシャドーの腰に巻かれている状態ですよね。認めた上ですから。自信を持ってリングに上がっていきます。堂々巡りにさせる気はないです。もし、認められなかったら、来年はリアルジャパンにいませんから。今日集まってもらったのは、ファンの人もハッキリしてないし、気持ちはあやふやだろうと。俺もまったく意味が分からないから。こんなこと、プロレス界で初めてですよ。会社も加わってない、俺らのチームの彼にそういう指示を出してない。だったら、やつの単独で考えた行動でしょ? やつと連絡が取れないなら、何も答えが出ない。でも、会社には答えを出してもらうから。俺らの要求を飲んでもらうから。それがなかったら、来年、折原昌夫はリアルジャパンにいない、それだけだから」

■会見後の平井代表
「タイガー・シャークがああいう形を取ったのはなぜか分かっておりません。試合終わった翌日以降に、顔は合わせたことは合わせたんですが、この件に関しては話が出来ない状況だったので、シャークからは話を聞けておりません。ただ、私が思うには、タイガー・シャークは、元々は12.10大会で、アレクサンダー大塚選手と選手権をやりたいという希望を持っていた。ただ、佐山先生は“もう一丁”ということで、6人タッグの形で組まれました。タイガー・シャークとしては当然、自分がアレクサンダー大塚選手をピンフォールして、これで佐山先生にも文句なく、次回大会での選手権を狙っていたものですから、同じリアル・ダークのリーダーですけど、折原選手が直接勝ったということに対して、自分の中で、焦り、憤りを感じたのではないかと、私どもは考えております。しかも、リアルジャパンのリングにおいて、急所打ちからの丸め込みという決め方に関して、同じチームとはいえ、考える(疑問に思う)部分があったのではないかなと思っております。ただ、本当の原因がどうかは、正直言いまして私共も把握しておりません。タイガー・シャークとの話し合いを早急に持ちたい思います。」



 

 ■ プレスリリース
 ■ 【11.27 リアルジャパンプロレス記者会見全文】
【全文コメント】
リアルジャパンプロレス『REVIVAL』記者会見
12月10日(木)後楽園ホール 開場17:30開始18:30

記者会見日時:11/27(金)16時00分
会見会場:興義館(リアルジャパンプロレス本部)

■佐藤光留
「よろしくお願いします。12月10日のリアルジャパン後楽園大会に出場することになりました、佐藤ミツル改め佐藤光留です。……あまりウケなかったんですけども…10年経っても(名前を)同じ間違いをされる選手として、ウルティモ・ドラゴン選手と組み、グラン浜田選手&ケンドー・ナカザキ選手と戦うこととなりました。前回、初参戦でシングルマッチで戦い、急遽相手が変わり、試合には負けてしまいました。あれからどう自分が変化したかというのを出して、全力で勝ちに行きたいと思います。よろしくお願いします」
――ウルティモ・ドラゴン選手と初めてタッグを組みますが、スタイルの違いをどう思われますか?
「総合格闘技がひとつのジャンルとして確立してる。その中で10年、パンクラスでやってきまして、元々、数あるプロレス団体の中からプロレスのスタイルとしてパンクラスという団体を選んで、その団体が総合格闘技というモノを創り出した。その流れにいた自分なんですけども、パンクラス以外にルチャ・リブレに大変興味がありまして、高校時代はアマチュアレスリングや柔術の試合に出た時も、勝った負けたより“マヒストラルができなかった”とか、そういうことを反省して先生に怒られたりしてました。パンクラス時代、鈴木さんの試合を観に行って、ウルティモ・ドラゴン選手とご挨拶をさせていただいたことがあり、非常に感激した記憶があります。そのウルティモ・ドラゴン選手とタッグを組めるということで、スタイルの違いはありますけども、逆に言えばパンクラスのスタイルもルチャ・リブレのスタイル、2つもあるということです。目標は1つ、チームの勝利。それに向かって、様々なスタイルを駆使して相手チームを攻略していきたいと思います」

■初代タイガーマスク(佐藤のコメントを受けて)
「両者の違いが凄くありすぎて心配してましたけども、佐藤選手のその思想を聞いて、“これは上手くいくかな”と。いい試合ができると思います。ただ、問題は浜さんのやる気。身体の不調は整えられましたので、一刻も早くやる気を復活していただきたいなと思います」

■和田城功
「今回でリアルジャパン、3度目の参戦となります。前回は隣の佐藤選手とシングルで戦わせていただいて、その試合を観られていた渡辺館長から“スーパー・タイガー選手と戦ったらいいんじゃないか”と推薦していただいて、今回こういうカードになりました。そういうことなんで、スーパー・タイガー選手とガンガンやり合って、佐山先生が日頃おっしゃっているナチュラルなプロレスを表現したいと思います」

■スーパー・タイガー
「今回、サスケ選手&和田選手と戦うことになりました。サスケ選手とは前回も戦いましたけど、偉大な選手なので、気後れしないように自分の持ち味を出していきたいと思います。和田選手とは、いつか戦いたいという気持ちが僕の中にありました。長州選手の遺伝子を受け継ぐ和田選手と、僕が本来持っている格闘技のスキルを存分にプロレスの中で発揮できるんじゃないかなと思ってます」

■質疑応答
――非常に濃いメンバーでのタッグマッチですが、和田選手は鈴木みのる選手をどうお考えでしょうか?
和田「お客様は当然、鈴木さんとサスケさんの絡みを期待されると思うんですけども、自分とスーパー・タイガー選手がどこまで2人の存在感に消されず、よりインパクトを残せるか、上回れるかを意識したいと思います。ガンガンやり合いたいです。鈴木さんは、自分がレスリングを始めて横浜高校に出稽古に行っていた時に、レスリング場に写真が貼ってて、“いつかプロレスラーになって戦いたいなあ”と思ってて、同じルーツの選手ですし、試合ができるということは大変光栄だと思います」
――和田選手はスーパー・タイガー選手のどういったところに惹かれてガンガンやり合いたいと考えてるんでしょうか?
和田「マスクの下に隠してる格闘技のスキルはもの凄いモノがあるので、それがまだ正直、プロレスのリングで完全に発揮してないと思います。それを発揮していただいて、自分も長州さんに教わったプロレス、保永さんに教わった技術、石井さんに教わった技術で、それに対抗していきたいなと思います」
――スーパー・タイガー選手、格闘技のスキルが発揮できてないという耳に痛い言葉がありましたけど、どうですか?
スーパー「それはもう、自分自身も感じていて。でもやっぱり相手あっての試合なんで、今回、和田選手がそういう思いでブツかってきてくれるということは、僕もそれに対して思いをブツけられるんで、新たに覚醒できるチャンスなんじゃないかと思ってます。注目していただいて、今まで以上のモノを出せるように頑張っていきたいと思います」
――スーパー・タイガー選手、9月の後楽園大会で鈴木選手にかなり怒られてましたが、その部分に関してはいかがですか?
スーパー「前回の反省もありますし、そういう部分を今回生かしていければなと思ってます。ただ鈴木選手と組んで、一戦一戦、確実に僕の中で変わってる部分がありますから、まだまだ鈴木選手には怒られると思うんですけども、自分の力に変えて、それをリングで表現できるように頑張っていきたいと思います」
――佐山選手、ご自身が育てたスーパー・タイガー選手と長州選手が育てた和田選手が闘うことについて、なにかご感想をお聞かせいただければ。
初代「うーん、スーパー・タイガーはまだ育ちきってないというか。格闘技の方は完全に育ちきっちゃってるけども、プロレスにおいては非常に苦しんでいる状態。誰もが通る道なんで当たり前なんだけども、格闘技とプロレスは全然違うんで、それを今、痛感してるんだろうと思います。凄く難しいですね、プロレスって。何て言うのかな、非常に難しいモノがある。そこを如何に潜り抜けるかという。そこを経験することは非常にいいことだと思うんですね。最初からポンポーンとできると面白くないですから。それに対して、和田選手の場合は長州さんを始めいろんな方にプロレスを教えていただいて、結構出来上がっちゃってる。長州さんのお弟子さんと自分の弟子が戦うからどうのこうのという問題ではなく、スーパー・タイガーには戦いを通じて、いっぱい吸収してもらいたいなと思います。僕はちょっと武道を創ることが精一杯で、そればかりに時間を取られてますので、プロレスは全然見てない状態。2月に本が出来るんですが、これが思想の本でして、10年掛かりで創ってる本ですから、それで迷惑掛けちゃってるけどね。ホントはスーパー・タイガーのプロレスの方も見てあげたいんだけど、格闘技の方を見るのが精一杯で。パンチがどうした関節技がどうした、タイミングはどうだ、足の運びはどうだと、そんなことばっかりやってる選手にプロレスが簡単に出来るかといったら、なかなか出来ない。そこんとこを鈴木選手に教わりながら、和田選手にも教わって、一生懸命いい試合が出来れば。学芸会のような試合をしたら僕は怒りますけども、ナチュラルで悪い試合なってるんで、怒る理由がない。あとはナチュラルでいい試合をしてくれればいいだけ。怒られても、彼が今の道を進んでいることに非常に満足してます。あとは思いっ切り楽しんで来なさい、ということです。次のカードもいっぱいいいモノがありますので、この中の試合にも絶対に負けないような戦いを見せてもらいたい。間下と斎藤の試合も誇れる試合ですし、折ちゃんの試合も誇れる試合ですし、アレクサンダーの試合もそうでしょう。藤波&長州&初代タイガーが組む試合もプロレスの醍醐味を見せてくれる。この中にスーパー・タイガーが溶け込めるかどうか。絶対にそうしてもらいたいし。でも、一歩間違えたら大変な選手になりますよ。もちろん和田さんも、佐藤さんもそう。片意地張ることなく、頑張ってもらいたいなと思います」
――平井代表、前回の会見でリアルダークが「ベルトを認めろ」という発言をされてましたが、あの問題に関しては解決したんでしょうか?
平井代表「改めて説明しますと、折原&タイガーシャーク&ブラック・シャドーが、自分たちで創ったベルトを、半年以上経っても未だに佐山先生から認められていないことに関して、いい加減に認めてくれ、と。認めなければ試合に出ないとおっしゃっていました。その問題に関しては佐山先生に報告しましてあります。その件に関して一言お願いします」
初代「認めてもいいけど、こういう小っちゃいショーみたいなことやってもしょうがない。学芸会のような小っちゃい規模になってる。自分たちで創って自分たちが満足してるモノ創ってもしょうがない。認めるんだったら、しっかりとしたモノにしてもらわないと。自分たち内々で、お客さんを沸かせるためにやっても意味がない。僕がやりたいのはホント、プロレスの復活だから。折ちゃんが頑張ってるのもわかるんだけど。ホントに凄いベルトになったら認めるよ、うん。茶番みたいなモノだったら認めるも何もない。誰も気が付かない。茶番にさせるわけにはいかない、折原という名前があるから。堂々とやって、凄いタイトルにしてみろ、と。こんなの記者会見で言うことじゃないじゃん。“佐山、認めてくれ”って、裏でやるのがガチンコじゃないの。こんなとこやお客さんの前でやったらショーに過ぎないよ。そうでしょ?そういう風にリアルジャパンをしっかりさせていきたいね。茶番はいらない。折ちゃんはこうやって一生懸命やるのもわかる。わかるけども、認めるならちゃんとしたモノじゃないとダメだよ」

 

 ■ 【11.20 リアルジャパンプロレス記者会見全文】
【全文コメント】
リアルジャパンプロレス『REVIVAL』記者会見
12月10日(木)後楽園ホール 開場17:30開始18:30

記者会見日時:11/20(金)16時00分
会見会場:興義館(リアルジャパンプロレス本部)

平井「先週の会見では、初代タイガーマス、藤波辰爾、長州力vs高山善廣、長井満也、関本大介を発表させていただきましたが、3大レジェンドが一堂に会しているということで、非常に注目と期待をいただいております。この調子で12月10日まで邁進して参りたいと思います。本日発表させていただきますのは、アレクサンダー大塚、石川雄規、稔vs折原昌夫、タイガー・シャーク、ブラック・シャドーの6人タッグマッチです。このカードに関しましては、リアルジャパンとして決定したカードとして発表させていただくことになりました。では、この試合に出場する折原昌夫選手、タイガー・シャーク選手、ブラック・シャドー選手のリアルダーク、および3選手を迎え撃つアレクサンダー大塚選手に登場していただきます。どうぞ」

折原「リアルジャパン側がまったく僕らの意見を聞き入れてないということが、このカードを見ればホントに分かります。なぜシックスメンなのか。あれだけお客さんの前でアピールしたにもかかわらず、まるで僕らのやっていることが茶番に見えて、バカバカしい。動き・行動自体がね。正直、この2人を連れてリアルジャパン以外の団体に乗り込んでもいい。こいつら2人の契約というのもどこまでか、僕はある程度知ってますけど、いつまでもこの会社が僕らの意見を聞き入れないんであれば他でやってもいい。今はもうプロレス界もそういう時代ですからね。この発表を聞いて、舐めたことしてんじゃない! と、そういう気持ちですね。ただ、この3vs3の中にはチャンピオンも混じってますから。(アレクを見て)今、レジェンドの白いベルトを持っている、あのチャンピオンですか。今回はとりあえず2人の気持ちもある程度は収めたんで、チャンピオンには恥かかせてやろうかなと。腑に落ちない形にはなってますけど、とりあえず試合はしてあげますよ」
シャーク「(黒いタッグベルトを掲げて)それより、このベルトの認定はいつされるのかなっていう。この前の3人組(ウルティモ・ドラゴン&稔&グラン浜田)に勝ってもまだ浮遊軍なのかっていうね。それも納得いかないし。俺は今回(レジェンドチャンピオンと)シングルでやれると思ってたから。ちょっと、なんとかしてもらいたいところなんだけどね。まあ、なんも言うことないよ…」
シャドー「前回、名だたる3人に勝って、今回はジャンケンに勝った人間がその白いベルトに挑戦できるという話で今まで調整を進めてきたんだけど、なんでまたシックスメンという形になったのがよく理解できない。まあ、こういうカードが出た限りは、中にチャンピオンが入っているんで、俺たちが面白くしていくために、必ずチャンピオンをぶっ倒してやります。あと、この黒いベルトも、だいぶ認知されてきてると思うんで、そろそろ認められてもいいんじゃないかと。こっちの価値も高めるために、今回必ず勝ちます」
折原「今、シャドーから発言があったように、黒いベルトも僕たちの行動も、みんなが目にして分かっていると思うんでね。2人の気持ちを収めて、今回の試合に臨むというのはOKを出しましたから。その代わりと言っちゃあなんだけど、この黒いベルトを認めてもらいたい。彼が言ったように、あの3人に勝利を収めているわけだから。今回、このチャンピオン含めた3人にもし俺たちが勝利を収めることができれば、この黒いベルトをその時点から認定してもらいます。今日初めて言うことだけど」
シャーク「リアルジャパンさんはどうなの?」
シャドー「いい加減認めろよ」
折原「俺もそう思うよ。そうしなかったら、悪いけど、この2人の気持ちは抑えられないよ。今回参加できないことになる」
シャーク「うん。1人じゃ決められないんだろうけど、よく相談して。試合がなくなるか、ベルトを認定するか」
折原「どっちかだよ。そっちにだって都合のいい契約だろうが。俺たちが勝てるかどうかっていうのはまだ分からないんだし。俺たちを出したかったら、もし俺らが勝ったらその時点からベルトを認定しろ。それが俺たちが出る、あと2人の気持ちをなだめるためのお代だよ。それができなかったら、出られない」
平井「リアルジャパンプロレス側と致しましては、折原昌夫選手、タイガー・シャーク選手、ブラック・シャドー選手の実力はもちろん大変認めておりまして、佐山先生もその実力を確信しておるのはもちろんでございます。ただ、今の折原選手の要求に関しましては、本日、初代タイガーマスク・佐山聡が不在であるということで、即答はしかねます」
アレク「平井社長。この間の試合で折原がアピールして、メチャメチャ自分のテンションも上がったんだよ。アレクサンダー大塚、せっかく自分の力でこのベルトを獲って、テンション上がっているのに、なんで今回はこのカードなの?そこに関しては同じ意見。(折原に)なにがおかしいんだよ。そうだろ? 結果的にこの6人タッグになったのは仕方ない。アレクサンダー大塚を今回の6人タッグで遊んでやるって? 逆に、もうタイトルに挑戦するのを辞めます、というぐらいケチョンケチョンにやっつけてやる」
折原「いや、それは無理だな(苦笑)」
アレク「そんなの分かんねえだろ」
折原「会社が恥かくだけ。こんな奴にベルトを巻かせてる、っていう。俺たち3人が出て行けば、そうなるよ。まだ3人が出てくるかどうか、完全にOKしたわけじゃないけどな。さっき言ったように、会社が飲めなかったら、俺たちは出ないから。こんな団体以外にも出るところはたくさんあるんだ。てめえが持ってるその白いベルトなんかは、その後だ。悔しかったら、会社を動かしてみろよ」
平井「この6人タッグマッチに関しましては、こちらが勝手に決めたことではなく、リアルジャパンの総帥である佐山聡が指名したものでありますので…」
シャーク「要するに、会社が自信を持って送り出してきた3人なんでしょ? その3人に勝ったら、認定してもらったっていいんじゃない? そのぐらいの約束はしてもらいたいなあ」
シャドー「いつまでもオモチャにしておくなよ、このベルトを」
シャーク「まあ、今じゃなくていいよ。ただ、その返事次第では出るかどうかが変わってくるっていうね。それだけ」
平井「今日、明日、どちらかで佐山先生と話しますので、お返事はこれからとさせていただきます」
折原「いいよ。いい返事待ってるよ」
平井「では、改めまして、アレクサンダー大塚選手、この一戦に…」
アレク「いや、この一戦って言ったって、今の話だったらホントにやるかどうか分からないわけでしょ?」
平井「いや、絶対試合はさせます」
アレク「だったら、いっそのこと、ベルトを3本まとめたっていいんじゃない」
折原「面白い」
シャーク「面白いよ」
アレク「ね? 次の6人タッグで。それだったら納得してやるんじゃないの? そうしたら、認定もされるじゃない。一石二鳥だろう? まあ、いくら言ったって、結局は社長が先生と話して決めることだから。あくまでこっちの気持ちってところで。今日、明日で、じゃあ、6人タッグができるように決めてください」
平井「はい。今、アレクさんがおっしゃった意見も含めて…」
アレク「やる以上は絶対にこいつらをひねり潰してやりますからね。その姿を見せさせるためにも、カードをキッチリ組めるようにお願いします」
平井「かしこまりました。なお、チャンピオンでありますアレクサンダー大塚選手と組むことになりましたバトラーツの石川雄規社長ですが、大塚選手・稔選手と組むことに非常にノリ気でありまして、さきほどもお電話で、リアルダークと初対戦することに“面白い試合にしてやる”と非常に力強いお言葉を頂きました。そして今、台湾に遠征中の稔選手におきましても、“この3vs3の対戦は望むところだ”との声が聞こえてきました」

■質疑応答
――折原選手、本来の予定では「年内のうちにすべてのベルトを俺たちのものにする」と言っていましたが、さきほどアレク選手が「3本まとめたっていい」と。そういう形であれば本来の予定も可能になってきますよね?
折原「そうですね。僕が言った発言の中でそういうことがあり、なし得てないんですけど、たしかに一石二鳥。ただ、1つ1ついきたいよね。この黒いベルトは俺たちが作ったベルトですから。形がまた変わって来ちゃうんでね。とりあえずこの黒いベルトを彼たち2人に巻いてもらって、羽ばたいてもらいたい。自分の中の段階というのかな、そういうのはありますから。今年中にはちょっとできそうにないですけど、とにかく今年の終わりの大会で、さっき僕が言ったように、勝利を収めた暁には無理矢理にでも認定してもらわないと。来年から、まあ、すぐにでもそうですけど、他の団体で僕らリアルダークが活躍していく場所をすでに作ってありますから。もしその条件を飲まれないんであれば、リアルジャパン以外のところで、楽しくやってってもいいんですよね。3つのベルトをまとめるというのはまだちょっと僕の中ではないですね。まず黒いベルトから表に出していきたいなって。でも、そういう気持ちである現チャンピオンというのは頼もしいですね。少しはやる気になってくれたのかなって。この前の試合を観戦して、僕たちから見ててもしょっぱかったから。3本のベルトをまとめるのはないですよ。今年中に全部リアルダークが手にするってこともできなかったですが、すぐに形にしたいですよね」
――次の大会で黒いベルトを認定させて、そこから次の白いベルトに仕切り直す、と。
折原「そうですね。段階を踏んでいく感じで。応援してくれているファンの人の気持ちを納得させていきたいですね」
――リアルダーク側からは「段階を経て」という言葉がありましたが、チャンピオンとしては一気にまとめても面白いんじゃないか、と思ってると。
アレク「別に黒いベルトがどうのこうのっていうのは関係ないんですよ。ただ、試合をして、自分が納得して、なにも言えない状態を作るために今は言っただけで、その方が早いんじゃないのっていう話を言ったんです。なのに、急にイイ子チャンな答えを言って…」
――リアルダークとの抗争からは離れますが、元バトラーツ勢でトリオを組むことに関してはいかがですか?
アレク「ああ、そうですね。結果として振り返ってみると、今言われたように確かにバトラーツ同士ですね。そういう意味でも、パートナーとして頼もしいですし、ホントにキッチリこのカードを決定させてもらって、参りましたと言わせる試合をします。それが一番の望みですね」
平井「今おっしゃったように、絶好調のリアルダーク3人組の強さの前に布陣を張るんであれば、アレクサンダー大塚選手と言えども組む相手が重要だなという話の中で、石川社長、そして稔選手に白羽の矢を立てました。バトラーツ勢の結束を…今は全員バトラーツというわけではないかもしれませんが、バトラーツを起源とする3人、この結束とリアルダークの結束…」
折原「ダメダメ。折原昌夫はバトラーツにも2年ぐらい参加してたのかな、リアルジャパンで何年かやってきて、リアルダークを作ったけど、バトラーツはリアルジャパンに敵わない。バトラーツのゴツゴツしたスタイル、そしてあの程度のパワーでは、佐山聡のところの人間には敵わないと僕は思ってますよ。その中からできたチームがリアルダークですから。バトラーツの人間が揃っても屁でもないよね。ダメだね」
シャーク「あと1つ言わせてもらうと、12月10日に石川社長が出るかどうかまだ分からないな。その前に6日のバトラーツの興行で、石川社長が潰れるかもよ。俺とやるからね」
折原「そうだよ。ダメだな」
シャーク「10日は役に立たないかもしれないよ」
平井「アレクサンダー大塚選手、こんなことを言われてますけど…」
アレク「最悪、パートナーが変わっても、俺は変わらないからね。社長も負けるわけないだろうし」
平井「頼もしい言葉ありがとうございます。最後に言い残したことがあれば…」
折原「さっき言ったように、会社側から良い返事がもらえるように待ってます。僕らが参加できるようにね。このベルトにはお金かかってるんですよ。もっと表に出していきたいんで、いい返事待ってますよ」
平井「分かりました」
――最終決定は佐山先生がすることになるでしょうが、平井代表は現時点でリアル・ダークの要求についてどう思っていますか?
平井「一番大事なのは、先生がいつも言っているんですけど、“勝った負けたは関係ない。いかに戦うか。その内容だ”と…」
アレク「いや、内容もそうですけど、やっぱ勝たないといけないでしょ」
折原「勝ち負けだよ。俺らのチームに必要なのは勝ち負けだよな。勝って意見を通す、そうだよな」
シャーク「そうだね。社長に難しい質問をしたらダメですよ」


(※カコミ)
■アレクサンダー大塚選手
――チャンピオンとして戦い甲斐はありますか?
「メチャメチャあります。たぶん周りの人…応援してくださるファンの人とか、後援者の方からも言っていただけましたし、なにより自分自身が思ったことですけど、“これからもいいアレクサンダー大塚が見れそうだ。イキイキしてたね”と。自分自身が楽しくなってきましたね。ホント、レスラーになって初めて獲ったチャンピオンベルトですけど、獲ってよかったなとホントに思える感じを掴めたんで、今回は楽しみにしてたんですけど、なんか6人タッグになってしまって。まあ、この間のテンションからは下がっているのが正直な気持ちですけど、でも、逆にね、リアルダークが言っていることは気持ちとして妙に意見が合う部分もあるんで、気持ちよく試合をしてね。まあ、もちろん僕が勝つんですけど。6人タッグですが、本当にやり甲斐のある試合を、もしちゃんと決まれば見せられると思います。ただ、今度の試合でタイトル挑戦に手を上げるのはやめようということになるかもしれないんでね。そういう風に解決できるように、試合を決めていきたいです」
――今日の現状からすると、この6人タッグ自体実現するか分からないが、それについては?
「佐山先生(初代タイガー)次第だっていうところで。佐山先生目線からすると、もう少し(リアルダークの)様子を見たいという部分もあるのかな。まあ、そういう風に思うしかないですね。逆にそれか、佐山先生がシングルの前に6人タッグを見てみたいと。佐山先生が見たがっているのかなって。だとしたら、それを踏まえて、“シングルはやらなくてもいい。タイトルマッチは無理でしょう”って思わせるような試合をするのが手っ取り早いですよね。もしくは、ファンの期待を高めるために、リアルダークがチャレンジすればベルトを獲るんじゃないかって思わせるようにした方が…。チャンピオンの言葉としては良くないかもしれないですけど、佐山先生がタイトルマッチをやらなくても良いんじゃないのっていう風にする方がいいと思いますね。また別の選手を見つけてもらってもいいですし。テンションを上げてもらったのは感謝しますよ、リアルダークに。6人タッグがちゃんと決まることを祈ってます」


■平井丈雅代表
――改めて6人タッグになった経過を教えてください。
「当初はタイトルマッチでと考えていた部分があったんですけども、その前にもう1発、6人タッグマッチをやってみろという方向性になりまして」
――リアルダークからはボイコットも辞さないような要求も出ていました、それについては佐山代表と話し合って決める、と。
「そうですね。ただ、リアルジャパンは誰がなんと言おうと、初代タイガーマスク、佐山サトルの意志を貫く団体。その意志というのはストロングスタイルの復興というのを旗印にやっていくものなので、佐山先生の意向をいかにマッチメイクするのかも僕の仕事だと思っています。リアルダークが実際に不満を持っているのも、重々承知しておりますけど、どんなことがあっても試合に出てもらいます」
――チャンピオンからは「名ばかりの社長」という意見も…。
「辛辣な意見でしたけど、それはまだ皆さんから見ても、レスラーの方々から見ても、そう思われるところがあるから、正直なご意見として出るものだと思ってますがそう言われる事のないようにただ頑張る所存です。もちろんリアルジャパンは佐山先生の、初代タイガーマスク意志を表現・継承しつつも、自分としても責任を全部負って、団体を運営させていく気持ちと覚悟は持っているつもりです」
――結論は後日発表ですよね?
「それは近日中に発表します。全部で6試合となる予定なので、残りの4試合も決めます。来週明けには残りのカードも発表します」
――平井代表自身はどうお考えなのですか?
「確かに折原さんたちがおっしゃっていることは気持ちとしては分かります。ベルトを作って半年以上経っているのに、いつになったら正式に認めるんだ、というのは。ベルトを作った時からおっしゃってたので、折原さんの気持ちは僕も重々分かってます。しかし、どこのタイミングでリアルジャパンとして認めるのか、どう認めるのか、認めないのか。それは判断しなきゃいけないと思っているんですけど、文句なく先生が認めるような内容の戦いを折原さんたちにしていただくことを願います」
 

 ■ 【11.13 リアルジャパンプロレス記者会見全文】
【全文コメント】
リアルジャパンプロレス『REVIVAL』記者会見
12月10日(木)後楽園ホール 開場17:30開始18:30

記者会見日時:11/13(金)13時30分
会見会場:興義館(リアルジャパンプロレス本部)


初代タイガー「藤波、長州とタッグを組んで、ドラディションで3人で全国を回って、自分が水を得た魚のように動き回れるのが分かった。それは2人がナチュラルなプロレス、実力と権威でナチュラルしか受け付けない試合をしているから。長州、藤波をパートナーにすれば心強い。ストロングスタイルの復活、ナチュラルなプロレスの復活を平成のファンに見せられる。ドラディションで3人で組んだことでファンも感激してくれているし、ナチュラルプロレスの動きに『プロレスっておもしろい』と思ってもらえる。ここにプロレスの原点があった。今回、何のためらいもなくタッグを組ませていただくことにしました。正直、今まで探していたものがここにあったと確信していただける大会になると思う。高山にも仕返しをしたいし、お2人と組めば高山も苦戦するだろうし、ナチュラルですごい試合ができると自負している。今のプロレスラーに何を主張しているのか、分かってもらえる試合になる。テクニック、迫力を見てもらいたい。皆さん期待して見ていてください」

藤波「リアルジャパンに上がるのは2度目ですが、ドラディションではよく3人で組んでるので、何のためらいもなく、いいファイトができるように頑張ります」

長州「言いたいことはほとんど同じですね。今回、3人のタッグですが、前もやっていた気がするぐらいなので、頑張ってやります」



<質疑応答>

−−先ほど初代タイガーから「プロレスの原点がある」という発言があったが。

長州「自分がリングに上がる時は常にそういうものがある。それは誰と組んでも、戦っても変わらない。難しいけれど、常にそういう気持ちを持って(リングに)上がっている」

藤波「この3人がプロレスが熱い時代に上がっていたから、そういう(原点という)言葉が出てくると思う。3人揃えば自然と頭も気持ちも切り替わる。相手も素晴らしい選手だし、ドラディションとはリングも違うし、新鮮さもあると思います」

−−今回の戦いの舞台は後楽園ホールだが。

初代タイガー「そうですね。これまでドラディションで組ませていただいて、地方でのファンの受けがすごかった。これは後楽園ホールで組んだら大変なことになるな、と思った。今回、長州さんの後押しもあり、『組もうよ』と言っていただけて実現した。すごく誇りに思うし、大変なこと。すごく重要な位置を占める戦いになる。これまでも1試合1試合、プロレスの復活にかける責任を感じていたが、今回はすごい追い風になる。これまですごい納得できる試合も、納得できない試合もあったけど、これが一番納得できる。これが後楽園ホールでできるというのは誇りに思います」

−−今までのドラディションとは違い、下の世代の選手との対戦になるが。

藤波「素晴らしい相手。高山君とは初めてだし、3人ともタイプが違うので、どういう戦いになるかワクワクしてる。ドラディションでは北海道から九州までファンの歓声を体感してきた。これが後楽園ホールというプロレスのメッカに3人が登場したらどういう反応を示すのか楽しみ」

初代タイガー「もっとデカイところでやりたいですね」

藤波「意外なところでやってみたいという話はありましたね」

長州「東京ドームか?」

藤波「東京ドームですかね?(笑)」

長州「地方を回ってくると、状況は厳しいけど、自分たち選手が感じる部分もある。3人で組むと反響が違いますよね。こういう反響を大事にしていきたい」

−−タッグを組んだ5日後には藤波&ヒロ斉藤組VS長州&初代タイガー組というカードで対戦することになるが。

藤波「タッグで組もうが戦おうが気持ちに変化はないです」

初代タイガー「プロレスを復活させるのがテーマなので、注目してもらいたいと思います」

−−高山との対戦について。

初代タイガー「せっかくタッグで味方が強いので、思い切り叩きのめしたい。キックでもパンチでも何でも思い切りぶちこんでからタッチしたい。とにかく仕返ししないと」

長州「(高山とは)今まで戦ったのは1回か2回ぐらいだと思うし、もうその頃の高山とは違う」

−−最近の高山について。

長州「あまり見てない。ただ、向こうの活躍は分かってる。あれだけの身長があってあれだけ動ける。オレも壊されないように頑張っていく」

 ■ 【7.2 リアルジャパンプロレス記者会見全文】
【全文コメント】
リアルジャパンプロレス『STRONG STORM in SAGAMIHARA』記者会見
7月20日(月・祝)神奈川・相模原市体育館 開場18:00開始18:30

記者会見日時:7/2(木)15時00分
会見会場:興義館(リアルジャパンプロレス本部)


■初代タイガーマスク
「本日はお集まりいただきありがとうございます。いよいよリアルジャパンが後楽園ホール以外の会場で、試合させていただくことになりました。これは画期的なことです。後楽園で試合を組むことも大切なステータスになっていたわけですが、どのようにして地方に出て行くかというのも、ひとつの鍵になってましたが、一番最初に相模原で行うことになりました。そして、なんとその相模原の試合で、藤波さんの試合を組ませていただけるということで、大変なタッグになると思います。リアルジャパンは地方の試合でも全力投球していきますので、最初の試合に相応しい大会になるんじゃないかなと」

■タイガー・シャーク
「前回は負けてしまったわけですけど、予告通り、サミー・リーJr.を潰すことに成功しました。ただ、タッグとしてのコンビネーションが悪くて、試合的には負けてしまったので、次の試合は初の地方興行ということもありますし、組むブラック・シャドーは、僕もそうですけど格闘色の強い選手なんで、そういう怖さを出して、試合でもしっかり勝ちたいと思います」

■スーパー・タイガー
「前回、初めて鈴木(みのる)選手と組ませてもらって、石川社長、長井選手と戦いました。あの試合は結果的に自分が負けてしまって、不甲斐ないことになり、鈴木さんからも心温まる激励の一撃をいただいて。あの日で過去のスーパー・タイガー、僕自身は死んだつもりでいます。鈴木さんにも言われました。そして、ここから新しい自分自身を鈴木さんと一緒に導いていければと思います。そのために、相模原大会では自分が持っている以上のものを存分に発揮できるように、お客さんに見せつけられるように頑張ります」


■初代タイガーマスク(2人の発言を受けて)
「まあ、順調に育っていると思うんで。プロレスの方も大切ですけど、今の段階は基礎の方が非常に大事な時期だと思いますんで。うちで誰かがロシアで勝ったよね? 瓜田幸造(師範)が、パンクラチオンのチャンピオンにTKO勝ちしましたんで。あと、僕は試合を見てないんだけど、スーパー・タイガーがファンに罵倒されたという噂も聞いたんだけど、どんどん罵倒されろと。どんどん罵倒されて、それが尊敬に変わった時、その罵倒していた人たちはスーパー・タイガーを愛していくんですね。そういったものです。今、注目を浴びているということは非常にありがたいことで。どんどん罵倒されて、プロレスを始めた頃、こんな状態の自分がいて。でも、俺はここまで来れたんだと。そこまで罵倒したけれど、スーパー・タイガーは育ってくれた。そういう状況になってくると思うので、まったく心配してません。なぜならば、基礎があるからです。今のプロレスのリングの上で心配することはありません。将来を見てますから。タイガー・シャークもまったく心配してません。これから絶対リングに出てきますので、期待しててください」


■藤波辰爾
「この大会で初めて参戦しますけど、初代タイガーマスクとはドラディションの方に何度も上がってもらってますんで。チームとしてはお互いに長年やってますし、問題はないかなと。相手については、僕が非常に興味のあるザ・グレート・サスケと初めて戦えるという。それと、アレクサンダー大塚君に関しては、十数年前に無我を立ち上げた時に参戦してもらったことがあるんで。久々に戦えるということで、非常に僕的にもワクワクしているところです」

■初代タイガー&藤波
★初代タイガー「サスケ選手、アレクサンダー選手とも苦戦するような試合になると思うんですが、藤波さんがせっかくいらっしゃってくれるので、思いっきりリングで暴れていただきたいと。自分の出る幕はあるのかなというぐらいに暴れていただきたい。僕も頑張りますんで。ただ、一番心配なのがどちらが先に入場するかということですね。僕が先に入場するつもりなんですけど。いつも藤波さんと組むと、僕が最後だったり、長州さんが最後だったり、自分のところでもやらないので、今回はお約束通り、僕が最初に入場させていただきます。後輩としては一番気を使うことなんで、そこは決めてください。この試合に関しては100%の力で。9対1で僕が出て行くような…つもりですよ。つもりでいきます。長州さんと3人で天下を獲りたいと思います」
★藤波「ここ何度か、長州力選手、初代タイガーマスク選手、心強い2人と組んで上がってますけど、ファンが待ち望んでいることをいかに我々が現実にしてあげるか、というのがテーマなんで。まさにそういう部分でも、7月20日の相模原で。僕も久しぶりなんだよね。相模原のリングに上がるのは。神奈川県のファンにも、“夢よ再び”じゃないけど、楽しんでもらえるのかなって」
★初代タイガー「これを起点に、また凄いことが起ころうとしてますんで。ファンの方は期待してもらっていいですし、日本中が沸き上がるような、そういったものを作っていきたい。それが僕たちの使命じゃないかなと思っているんで」

■質疑応答
――藤波選手はサスケ選手に興味があるということだが、どのあたりに感じる?

★藤波「前にも何度かこういうチャンスはあったけど、実現しなくて。非常に細かい技術的なものもあるし、もちろん彼独特の技も持ってますんで。そういう部分で、自分がどこまで2人の技を見ていけるか、受けていけるか。そういう部分では自分も非常に楽しみですね」

――最近お互いの試合を見て、どのように感じている?

★藤波「僕は一言でいうと、今年になってから何度かリングに一緒に上がっているんだけど、上がるたびにリングに登場する時間が長くなっている。動きも試合数が多いのか、勘を取り戻すのが早いよね。だから、僕もこうやって喋るだけじゃなくて、さっそく今日帰ってからは、少しずつ身体を動かしていかないといけないんで。足手まといにならないように頑張ります」

★初代タイガー「藤波さんですから、凄く安心してます」

★藤波「足がもつれないように(笑)」

★初代タイガー「いやいやいや。安心して試合を展開できるんですよね。展開なんか凄くうまいし、僕を思いきり動かしてくれるというのは、長州さんなり藤波さんなりがうまくて、かみ合ってないとできないですから。チグハグだったら動けないですから。それは物凄く安心してます。なんていうんですかね、天が味方してくれているというか。そういう点がいいと思います。まあ、機転が利くようにまたやりますよ」

――後楽園以外での大会となるが、今後も地方大会を増やしていきたい?

★初代タイガー「そうですね。無理はできないんで、東京が主体になってしまいますから。自分が現役で動ける間は、どの団体でも、初代タイガーマスクというものを地方のファンに見ていただきたい。そして、こういうプロレスだったんだ、ストロングスタイルというものはこういう風になったんだということを、1人でも多くの地方の人に見ていただけるという点がいいんじゃないでしょうか。どんどんそういう機会が与えていただけるなら、どんどん出て行きたいですね。自分の団体だけではなく」



■藤波辰爾(カコミ)
――リアルジャパンという団体の印象は?

「初代タイガーマスクの信念の下でやっている団体というか。やっぱり基本に基づいたリアルなプロレスをしていると思いますけど。彼のリング上での動きを見ていればだいたい分かるように」

――佐山さんはずっとストロングスタイルの復興を訴え続けているが、通じる部分はある?

「もちろん。彼自身が口にしていたかどうかは分からないですけど、我々は昭和プロレスというか、アントニオ猪木、闘魂の下でやってきましたから。その継承者の1人でしょうし。それがネーミングにも表れているように、リアルジャパンという形になったんじゃないかなと僕は認識してます」

――これまでは長州選手を含めた3人でのタッグが多かったが、2人でとなると感覚も変わる?

「昔を思い出すというのかな。先ほど肩を組んで写真を撮りましたけど、ふと思い出したのは、ちょうど彼とはジュニアの入れ替わりだったんだけど、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで、僕がジュニアからヘビー級に転向する時に、彼もニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンに登場して、控え室で肩を組んで写真を撮ったなというのを思い出しましたけどね。25、6年前かな。それ以来ですよ、肩を組んで写真を撮ったのは。今日は懐かしくなりましたけど」

――佐山さんは“天下を獲る”と言っていたが、長州選手を含めたチームで今年の下半期はどうしていきたい?

「僕も今年になって、思い切って長州選手やタイガーマスク選手に声をかけて。自分の持っているもの、感じたものが間違えじゃなかったなと。我々にしかできない、見せられないプロレスというのも当然あるでしょうし、それはもう、今までで一番良い時期というかな、金曜日のゴールデンタイムでやってた頃のファンが、日本全国まだまだ大勢いる、まだ待ち望んでくれているという。いろんな地方にこれからまた出て行って。この9月にはドラディションとして北海道に行きますけど、また日本全国で、まだ我々が見せられるというのかな、我々を待っているファンがいるということなんで。まだやるべきこともあるでしょうし。自分がこう言うのもおかしいんだけど、リングでまだ戦いが見せられるということと、まず控え室から入場曲に乗って出てくる姿というか、それに対する反応だよね。それがすべてだと思いますよ」

――神奈川からも期待する声が上がっているが?

「久々に神奈川県の相模原に行きますんでね。何年ぶりだろう? 非常に楽しみにしてます!」

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